02 酸化ストレス関連試薬

ROS Assay Kit -Highly Sensitive DCFH-DA-

ROS Assay Kit -Highly Sensitive DCFH-DA-

トータルROS検出キット

  • トータルROSを高感度に検出
  • 蛍光顕微鏡、プレートリーダー、フローサイトメーターで検出可能
  • 製品コード
    R252  ROS Assay Kit -Highly Sensitive DCFH-DA-
容 量 本体価格
100 tests ¥18,000
キット内容
100 tests ・Highly Sensitive DCFH-DA Dye
・Loading Buffer (10x)
10 µl×1
1.0 ml×1

性質

ROS (Reactive oxygen species)は主にミトコンドリアでのATP合成過程で発生する反応性の高い酸素種です。情報伝達のシグナル物質としての役割や、マクロファージなどの免疫機能の一部として重要である一方、DNAやタンパク質に対し酸化剤として作用することで様々な疾病や老化を引き起こす要因となります。

最近の研究では、二価鉄を触媒とし誘発するフェントン反応によって起こる新しい細胞死 (フェロトーシス)の分野においてもROSが注目されてきており、ROSを検出する意義はますます高まってきています1)。ROSを測定する色素としてDCFH-DAが広く使われますが、感度が低くバックグラウンド蛍光との差が明瞭ではありません。本キットはROSを高感度に検出でき、キット付属のBufferを使って染色することで、より細胞にダメージを与えにくい状態でROSを検出することができます。

技術情報

既存試薬との比較

活性酸素種に対する反応選択性

Highly Sensitive DCFH-DAは活性酸素種(ROS)に対して、DCFH-DAと同様の反応性を示します。
また、DCFH-DAと同様の蛍光特性(λex:505 nm、λem:525 nm)を持つため、同じ励起・蛍光波長での検出が可能です。

 

検出感度の比較

過酸化水素処理したHeLa細胞(1×104 cells/ml)をDCFH-DAまたはROS Assay Kit -Highly Sensitive DCFH-DA-で染色し、細胞内ROSの検出能を比較しました。 結果、いずれの検出装置においてもROS Assay Kit -Highly Sensitive DCFH-DA-ではDCFH-DAよりも高感度に細胞内のROSを検出できました。

①蛍光顕微鏡での検出
※Highly Sensitive DCFH-DAの観察条件で比較


(スケールバー:50 µm)

<検出条件>
 Ex. 488 nm / Em. 500 - 560 nm
 細胞種:HeLa細胞

 

②蛍光プレートリーダーでの検出

 

<検出条件>
 Ex. 490 - 520 nm / Em. 510 - 540 nm
 細胞種:HeLa細胞

 

③フローサイトメーターでの検出

<検出条件>
 FITC laser gain:215 V
 細胞種:HeLa細胞

実験例:エラスチン処理した細胞の内在性ROS検出

エラスチン処理により、シスチン / グルタミン酸トランスポーター (xCT) を阻害すると、鉄依存性の細胞死であるフェロトーシスが誘導されることが知られています。エラスチン処理した A549 細胞において、細胞内ROSの変化をイメージングしたところ、エラスチン処理によってROSが増加する結果が得られました。


(スケールバー:50 µm)

<検出条件>
細胞内ROS(Highly Sensitive DCFH-DA Dye): Ex. 488 nm / Em. 500 - 560 nm

<実験操作>
(1) ibidi 8 well plateにA549細胞(1×104 cells, DMEM, 10% fetal bovine serum,1% penicillin-streptomycin)を播種
(2) インキュベーター内(37℃、5% CO2存在下)で一晩培養
(3) 培地を取り除き、DMEM培地で希釈した 50 μmol/l のエラスチンを添加
(4) インキュベーター内 (37℃、 5% CO2存在下)で一晩培養
(5) 上清を取り除きHBSSで細胞を2回洗浄後、Highly Sensitive DCFH-DA Dye working solutionを添加
(6) インキュベーター内 (37℃、 5% CO2存在下)で30分間インキュベート
(7) Working solutionを除去し、HBSSを用いて細胞を2回洗浄後にHBSSを加え蛍光顕微鏡で観察

実験例:LPS処理したマクロファージの内在性ROS検出

LPS(Lipopolysaccharide)処理した RAW264.7 細胞において、細胞内ROSの変化をイメージングしたところ、LPS処理によって細胞内のROSが増加する結果が得られました。


(スケールバー:50 µm)

<検出条件>
細胞内ROS(Highly Sensitive DCFH-DA Dye): Ex. 488 nm / Em. 500 - 560 nm

<実験操作>
(1) ibidi 8 well plateに RAW264.7 細胞(3×104 cells, DMEM, 10% fetal bovine serum,1% penicillin-streptomycin)を播種
(2) インキュベーター内(37℃、5% CO2存在下)で一晩培養
(3) 培地を取り除き、HBSSで細胞を2回洗浄後、DMEM培地で希釈した 500 ng/ml のLPSを添加
(4) インキュベーター内 (37℃、 5% CO2存在下)で20時間培養
(5) 上清を取り除きHBSSで細胞を2回洗浄後、Highly Sensitive DCFH-DA Dye working solutionを添加
(6) インキュベーター内 (37℃、 5% CO2存在下)で30分間インキュベート
(7) Working solutionを除去し、HBSSを用いて細胞を2回洗浄後にHBSSを加え蛍光顕微鏡で観察

蛍光特性

よくある質問

Q

1キットで測定可能なサンプル数を教えてください。

A

測定可能なサンプル数は以下をご参考ください。
・ 96-well plate:1枚
・ ibidi 8-well plate:6枚
・ 35 mm dish:5枚
・ 6-well plate:5ウェル

Q

ポジティブコントロールになる実験例はありますか?

A

取扱説明書に過酸化水素処理をしたHeLa細胞による検出例を掲載しております。

Q

Highly Sensitive DCFH-DA working solutionはLoading Buffer以外でも調製できますか?

A

染色時の細胞へのダメージを軽減するため付属のLoading Bufferを推奨しますが、Hanks’ HEPESやHBSSでも調製できます。
培地で調製する場合は無血清培地をご使用ください。

Q

染色後の洗浄には、HBSSの代わりにPBSを使用できますか?

A

細胞へのダメージを軽減するためHBSSを推奨しております。
HBSSがお手元にない場合は培地での洗浄をお勧めします。

Q

蛍光顕微鏡でイメージングする際の注意点はありますか?

A

色素はROSと反応し、酸化することで蛍光を発します。
励起光を照射し続けると色素が酸化されることでバックグラウンドが上昇するため、イメージング画像を取得する際は明視野でピントを調整後に蛍光画像を取得してください。

取扱条件

取扱条件
1.危険物第4類 第3石油類 危険等級Ⅲ, 2.火気厳禁 3.保存方法:冷凍
危険・有害
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