Thiol-reactive PES
電子メディエーター
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製品コードT509 Thiol-reactive PES
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化学名1-[3-(2-Maleimidoethylcarbamoyl)propoxy]-5-ethylphenazinium trifrate
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分子式・分子量C25H25F3N4O7S=582.55
容 量 | メーカー希望 小売価格 |
富士フイルム 和光純薬 |
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2 mg | ¥38,900 | 343-09541 |
性 質
Thiol-reactive PES はチオール反応性を有する新規電子メディエーターです。バイオセンサーで使用される酸化還元酵素へ結合することにより、次世代バイオセンサーへの応用が期待されます。 本製品を用いた修飾酵素については、特許出願中です。
技術情報
タンパク質への標識
目的に応じた電子メディエーターを選択
電子メディエーターとして、PMS(フェナジンメトサルフェート)やメルドラブルーが以前より利用されていますが、これらは溶液中での安定性に課題がありました。小社では、光安定性を向上した1-Methoxy PMS をはじめ、中性~アルカリ環境下で安定な1-MethoxyPES、更にはバイオセンサー分野での使用が期待される酵素へ標識可能な電子メディエーターを取り揃えています。
製品名 |
PMS |
1-Methoxy PMS |
1-Methoxy PES |
Amine-reactive PES |
Thiol-reactive PES |
製品コード |
取扱いございません |
||||
水溶性 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
光安定性 |
× |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
pH 安定性 |
△ |
△ |
〇 |
〇 |
〇 |
標識 |
× |
× |
× |
NH2 基 |
SH 基 |
酸化還元電位 |
- |
168.0 mV |
169.5 mV |
173.0 mV |
162.5 mV |
酸化還元電位は、標準水素電極基準に換算したものを記載しています。
<酸化還元電位の測定条件> | |
電子メディエーター濃度:1 mmol/L 作用電極:GC(φ3 mm x 55 mm) 対極:Pt (φ0.5 mm x 50 mm) 最大掃引電圧:400 mV 掃引速度:100 mV/sec |
溶媒:0.1 mol/L LiCl/DMSO 参照電極:Ag/AgCl (3 mol/L NaCl) 開始電圧:400 mV 最小掃引電圧:-400 mV |
新世代の電子メディエーター
各種酵素に修飾した電子メディエーターは、酵素の働きを維持して電極に電子を受け渡しできることが報告されました。
高価な金属錯体を置き換えることや電極からの電子メディエーターの漏出抑制等の効果が期待されます。
■参考文献
Stefano Ferri, Katsuhiro Kojima and Koji Sode, “Review of Glucose Oxidases and Glucose Dehydrogenases: A Bird’ s Eye View of Glucose Sensing Enzymes”. Journal of Diabetes Science and Technology, 2011, 5(5),1068.