Dead Cell Makeup Blue - Higher Retention than PI
死細胞標識試薬(Blue)
- 色素が死細胞から漏出しない
- ストック溶液は冷凍保存で半年間保存可能
- 選べる二種類の色調
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製品コードC555 Dead Cell Makeup Blue - Higher Retention than PI
容 量 | メーカー希望 小売価格 |
富士フイルム 和光純薬 |
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100 tests | ¥41,700 | 346-10141 |
Dead Cell Makeupは、株式会社同仁化学研究所の登録商標です(登録商標第6775839号)
性質
本試薬は細胞表面および細胞内のタンパク質と共有結合する性質を持ち、膜損傷を受けた死細胞を強く染色します。さらに、細胞の 固定化、膜透過処理後も色素は漏れ出しません。また、染色後の生細胞と死細胞の蛍光強度差は大きく、フローサイトメーター で容易に死細胞を区別し解析から除外することができます。
マニュアル
技術情報
PIの課題とは?その解決方法
フローサイトメーター (FCM) を用いて正確なデータを得るためには、死細胞を区別し除外することが重要であり、近年この工程は論文投稿時にも要求されることが増えています。死細胞の区別には Propidium Iodide(PI)が使用されますが、固定化や膜透過処理により PI が細胞から漏れ出てしまい正確なデータが得られない課題があります。本試薬は細胞表面および細胞内のタンパク質と共有結合する性質を持つことから、細胞の 固定化、膜透過処理後も色素は漏れ出しません。さらに、染色後の生細胞と死細胞の蛍光強度差は大きく、FCM で容易に死細胞を区別し解析から除外することができます。
ストック溶液は長期間保存できる
本製品のストック溶液は冷凍で半年間保存可能です。
既存法PIとの比較
市販キットとの比較
Jurkat 細胞をDead Cell Makeup Blueもしくは Deep Redで染色した後、固定化および膜透過処理を行いフローサイトメーターで測定しました。また、市販されている既存の死細胞染色キットを用いて同様の実験を行いました。
下図に示すように本製品で測定した結果は既存製品 と比較し同等以上の性能であり、明確に生死細胞を区別することができました。
実験例:MOLT-4 細胞の疲弊誘導後の PD-1 検出
Ionomycin(500 ng/ml)と PMA(Phorbol 12-myristate 13-acetate, 50 ng/ml )を含むRPMI 培地で 48 時間刺激を行った MOLT-4 細胞を準備しました。本製品を用いて死細胞を染色し、PD-1 の発現を免疫染色法(一次抗体: 抗PD-1 マウス抗体、 二次抗体: 抗マウス抗体-Alexa488)にて検出しました。その結果、死細胞と生細胞を明確に区別でき、生細胞のみゲーティングを行った解析結果では、刺激を行った細胞群にて優位にPD-1 の発現量の上昇が認められました。
<操作概要>
<結果>
よくある質問
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Q
接着細胞でも測定できますか?
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A
接着細胞でも測定可能です。細胞をトリプシン処理またはスクレーパーを用いて回収し、細胞懸濁液を調製してください。
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Q
トリプシンは測定に影響を及ぼしますか?
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A
HeLa細胞を用いて、トリプシンの影響を確認した実績があります。トリプシン処理とスクレーパーを使用した場合の比較を行い、どちらの場合も解析結果に差がないことを確認しております。
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Q
顕微鏡を用いて観察することは可能ですか?
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A
イメージングできることを確認しております。本色素で染色した HeLa を固定化・膜透過処理を行い、イメージングした結果を下記に示します。
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Q
染色による細胞毒性はありますか?
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A
Cell Counting Kit-8を用いて、HeLa細胞における染色の細胞毒性を評価した結果、細胞毒性はほとんどありませんでした。
よって、染色後色素を洗浄し取り除くと、生細胞の培養が可能です。
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Q
染色後に固定化した細胞を保存できますか?
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A
お勧めしません。固定化後時間を置くと蛍光強度が下がるため、染色したサンプルはその日の内に測定を行ってください。
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Q
DMSO stock solutionは、どれくらい安定ですか?
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A
-20℃の冷凍保存で6ヶ月間安定であることを確認しております。
本製品は水分によって劣化します。6ヶ月を超える長期保存をご検討される場合は、水分量の少ない未開封のDMSOを使用してください。
また、必要に応じて小分けし、保存してください。
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Q
細胞のゲーティングの仕方を教えてください。
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A
ベクトン・ディッキンソン(BD)社製のフローサイトメーターを使用した方法を記載します。