02 酸化ストレス関連試薬

ACE Kit - WST

ACE Kit - WST

ACE阻害活性測定キット

  • 製品コード
    A502  ACE Kit - WST
容 量 本体価格
100 tests ¥70,000
50 tests ¥38,000
キット内容
100 tests ・Substrate Buffer   
・Enzyme A 
・Enzyme B 
・Enzyme C
・Coenzyme     
・Indicator Solution
1 mL x2
x2
x2
x2
x2
5 mL x2
50 tests ・Substrate Buffer
・Enzyme A      
・Enzyme B      
・Enzyme C      
・Coenzyme      
・Indicator Solution  
1 mL x1
x1
x1
x1
x1
5 mL x1

性質

本キットはアンジオテンシンⅠ変換酵素(ACE)の阻害活性を測定するためのキットである。
ACEは、血圧調節メカニズムの一つであるレニン-アンジオテンシン系において、アンジオテンシンⅠから昇圧作用を有するアンジオテンシンⅡを生成し、同時に降圧ペプチドであるブラジキニンを分解するなど、血圧上昇に大きく関与している酵素である。近年、高血圧予防を目的とした数多くの機能食品(機能性表示食品、特定保健用食品)が販売されるなど、ACE阻害作用を有する食品成分が注目を集めている。
従来、ACE阻害活性は合成基質Hippuryl-His-Leuから切り出されてくる馬尿酸を酢酸エチルで溶媒抽出後、濃縮乾固し、再溶解して228 nmの吸光度を測定することで算出される。しかし、酢酸エチルのような有害な有機溶媒を用いることと、操作が煩雑であり測定誤差が生じやすい方法であるため改良が望まれていた。
本キットは3-Hydroxybutyryl-Gly-Gly-Gly (3HB-GGG)から切り出されてくる3-Hydroxybutyric acid (3HB)を酵素法により検出するもので、96穴マイクロプレートに対応しており、一度に多検体の測定が可能である。また、有害な有機溶媒を使用しないので、安全で迅速・簡便であり、再現性の高い測定方法である。Alauddinらは加工豆乳に含まれるACE阻害性ペプチドに着目しラットを用いた実験にて血圧上昇の改善効果があることを、また、Nakabayashiらはアスパラガス中のAsparaptineにACE阻害効果があることを報告している。

*使用方法はプロトコル「ACE阻害活性を測定したい」をご覧下さい。

マニュアル

ACE Kit-WST の使い方

はじめての抗体標識プロトコル

死細胞数を測りたい(吸光測定)

Cytotoxicity LDH Assay Kit-WST を用いた細胞毒性試験の例を紹介

お役立ち情報

技術情報

キット以外に必要なもの

・プレートリーダー(450 nmフィルター) ・2~20 μL, 20~200 μL, 100~1000 μLのマイクロピペット ・マルチチャンネルピペット
・96穴マイクロプレート ・インキュベーター(37℃) ・ディスポーザブルシリンジ(1 mL)

測定原理

測定手順は約2時間

測定操作は、サンプルと試薬をプレートに加え、インキュベーション(60 分、10 分)を行い、吸光度を測定するだけです。

 

従来法との比較

本キットでは 96ウェルマイクロプレートに対応しており、一度に多検体での測定が可能できる。また有害な有機溶媒を使用しないため、安全で迅速・簡便であり、再現性の高い測定が可能である。

測定例-ヤマトトウキ調製過程におけるACE阻害活性3)

奈良県農業総合センターの浅尾らは、大和地方で伝統的に行われているヤマトトウキの熟成作業過程毎に
ACE阻害活性(IC50値)を本製品で測定し、作業工程による品質への影響を確認している。
その結果、作業工程毎にACE阻害活性が優位に高まっており、収穫後の調製過程が薬理学的にも重要であることを報告している。

サンプル前処理
 各サンプルを凍結乾燥後、粉砕した粉末に20倍量の蒸留水を加え、40℃で30分間振とう(100 rpm)し、
その後遠心分離(3000 x g、10分間)により得た上澄みをサンプルとした。

阻害曲線例

測定波長:450 nm
X軸はサンプル調製濃度

参考文献

参考文献を表示する

1) L. H. Lam, T. Shimamura, K. Sakaguchi, K. Noguchi, M. Ishiyama, Y. Fujimura and H. Ukeda, "Assay of angiotensin I-converting enzyme-inhibiting activity based on the detection of 3-Hydroxybutyric acid", Anal. Biochem., 2007, 364, 104.
2) L. H. Lam, T. Shimamura, S. Manabe, M. Ishiyama and H. Ukeda, "Assay of Angiotensin I-converting Enzyme-inhibiting Activity Based on the Detection of 3-Hydroxybutyrate with Water-soluble Tetrazolium Salt", Anal. Sci., 2008, 24, 1057.
3) 浅尾浩史 他, "ヤマトトウキの調製過程におけるアンジオテンシンI変換酵素(ACE)阻害活性と品質特性の変化", 近畿中国四国農研究, 2010, 17, 9.
4) C. C. Lau, N. Abdullah and A. S. Shuoib, "Novel angiotensin I-converting enzyme inhibitory peptides derived from an edible mushroom, Pleurotus cystidiosus O.K. Miller identified by LC-MS/MS", BMC Complement. Altern. Med., 2013,13, 313.
5) K. Yamaki, "Screening Research Methods for α-glucosidase Inhibitors and Angiotensin-converting Enzyme Inhibitors in Fermented Soybean Products and Fermented Milk Products", JARQ, 2014, 48, 41.
6) R. Nakabayashi, Z. Yang, T. Nishizawa, T. Mori and K. Saito, "Top-down Targeted Metabolomics Reveals a Sulfur-Containing Metabolite with Inhibitory Activity against Angiotensin-Converting Enzyme in Asparagus officinalis", J. Nat. Prod., 2015, 78(5), 1179.
7) M. Alauddin, H. Shirakawa, K. Hiwatashi, A. Shimakage, S. Takahashi, M. Shinbo and M. Komaia, "Processed soymilk effectively ameliorates blood pressure elevation in spontaneously hypertensive rats", J. Funct. Foods., 2015, 14, 126.

よくある質問

Q

ACE活性は測定できますか?

A

ACE活性は測定できません。

このキットは、ACEの阻害活性を測定するものです。

Q

キットの利点は何ですか?

A

安全で迅速・簡便であることです。
  「一度に多検体を測定できる」 「再現性の高いデータが得られる」 「有機溶媒を使用しない」という点が特長です。

    ※ 従来の方法は、酢酸エチルで抽出後に濃縮乾固したものを測定しており、

      非常に操作も複雑で面倒であり、手技的誤差も出やすいものです。

Q

サンプル数はどれくらい測定できますか?

A

希釈にもよりますが、サンプルを6段階希釈した場合、n=3で4サンプル、n=2で6サンプル測定可能です。

※プレートレイアウト例(n=3の場合)

Q

前処理の方法や注意点を教えて下さい。

A

【試料前処理例(野菜/果物の場合)】
食品試料の場合、試料をホモジナイズ後、遠心分離し、その上清をご使用下さい。

濁りがある場合、濾過するか、希釈して濁りが測定に影響しないよう澄明な溶液としてください。

着色が強い場合、適宜希釈し、測定に影響のない範囲で測定下さい。 

その場合、試料20 μLを水240 μLで希釈したものをブランクとして差し引く必要はあります。

クエン酸成分などで酸性の強い試料(pH4~5)は、Substrate Buffer中の3HB-GGGの沈殿を生成し、測定を妨害します。

少量の炭酸水素ナトリウムの粉末を加えて中和して遠心分離し、上清をご使用ください。

Q

測定したいサンプルが水に溶けにくいのですが、測定は可能ですか?

A

水に溶けにくいサンプルはDMSOやエタノールに溶解後、水で希釈して下さい。
DMSOやエタノールであれば、測定試料中の有機溶媒濃度として、1%程度までは測定に影響を与えないことを確認しております。

Q

測定に影響を与えるような物質にはどのような物がありますか?

A

サンプルに還元物質や、アミノアシラーゼや3HBDHを阻害する物質が含まれていると正確な判定ができません。

Q

反応対象となるアンジオテンシン変換酵素はACEのみですか?ACE2も反応対象になりますか?

A

ACEのみとなります。
このキットでは、ACE2の阻害活性を測定することはできません。

Q

Enzyme BとEnzyme Aの溶解の順番を逆にすると何か問題はありますか?

A

感度が低くなります。
必ずEnzyme Bを先に純水で溶解し、その溶液を用いてEnzyme Aを溶解してください。

取扱条件

取扱条件
1.保存方法:冷蔵

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