リソソーム脂質ラジカル検出蛍光試薬 / 細胞内脂質ラジカル検出試薬
Lysosomal Lipid Radical Probe -Lyso-NBD-Pen-
Lipid Radical Probe -NBD-Pen-
- リソソーム脂質ラジカルと細胞内脂質ラジカルのライブセルイメージングが可能
- 蛍光顕微鏡、フローサイトメーターで検出可能
- 脂質ラジカルへの高い選択性
フェロトーシスは、鉄イオンに依存した脂質過酸化物の異常な蓄積によって引き起こされる細胞死の一種です。脂質過酸化の進行過程では、脂質の酸化反応に伴い脂質ラジカルが生成されることから、フェロトーシスの発生を正確に捉えるためには脂質過酸化物のみならず脂質ラジカルそのものを検出することが重要です。また近年、細胞内におけるフェロトーシスは、リソソームの脂質過酸化を起点として誘導されることが報告されており1)、リソソームの脂質ラジカルを検出することも重要になってきています。 Lyso-NBD-Pen は、リソソームに局在し、リソソームで生成される脂質ラジカルを特異的に検出することが可能です。一方、NBD-Penは細胞内全体の脂質ラジカルを検出することが可能です。両製品とも培養細胞に添加するだけで、リソソームあるいは細胞内に存在する脂質ラジカルを蛍光顕微鏡もしくはフローサイトメーターで検出することができます。
※本製品は九州大学薬学研究院 山田健一先生ご指導の下、製品化しました。
<原理>
Lyso-NBD-Pen/NBD-Pen は細胞膜を透過し、それぞれリソソームあるいは細胞内の脂質ラジカルと選択的に反応して強い蛍光を発します。
<脂質ラジカルへの高い選択性>
脂質ラジカル発生剤と活性酸素濃度: 10 μmol/l
色素濃度: 1 μmol/l
Buffer: 100 mmol/l リン酸 (pH 7.4)
反応時間: 1 時間
検出器: 蛍光プレートリーダー M200PRO(TECAN)
Ex = 475 nm, Em = 545 nm
<実験例:HT-1080 細胞のリソソーム脂質ラジカルと細胞内脂質ラジカルの検出>
HT-1080 細胞に各プローブを導入した後、 RSL3 添加によりフェロトーシスを誘導し、蛍光観察を行いました。その結果、RSL3 処理によってそれぞれリソソームあるいは細胞内全体の蛍光強度が増加し、またこれらの蛍光は脂質ラジカル消去剤であるLiproxstatin-1 添加によって消去されることが確認されました。これらの結果は、フェロトーシス誘導によって脂質ラジカルがリソソームおよび細胞内全体に生成されていることを示唆しています。
検出器:共焦点レーザー顕微鏡 LSM800 (Zeiss)
Ex = 488 nm, Em = 490–600 nm
Scale bar:20 μm