オートファジー検出試薬
DAPRed - Autophagy Detection
DAPGreen - Autophagy Detection
DALGreen - Autophagy Detection
オートファジーは、細胞内の不要なタンパク質・細胞内小器官等の再利用や代謝のための分解機構としての様々な疾患への関与が示唆されています。DAPRed,DAPGreen,DALGreen は培養細胞に添加するだけで簡便にオートファジーを検出できる蛍光試薬です。
<原理>
DAPRed,DAPGreen はオートファゴソーム膜に取り込まれ蛍光を発します。一方、DALGreen も同様にオートファゴソーム形成時に取り込まれますが、凝集タンパク質等が分解されるオートリソソーム内で蛍光を発します。DAPRed,DAPGreen,DALGreen は試薬を添加するだけで、オートファゴソーム形成およびリソソームとの融合・内容物の分解の過程をモニタリングすることができます。

特性比較

LC3 との高い相関 DAPGreen
RFP-LC3 発現 HeLa 細胞に DAPGreen を添加後、Rapamycin によりオートファジーを誘導しました。その結果、DAPGreen と、LC3 が共局在する結果が得られました。

検出条件
Ex = 488 nm , Em = 500-563 nm
スケールバー:10 μm
タイムラプスで検出 DALGreen
DALGreen で染色後の HeLa 細胞をアミノ酸不含培地にて培養を開始し、6 時間までの細胞および蛍光像の変化を観察しました。その結果、オートファジーを誘導した細胞において、DALGreen の蛍光の増大が確認されました。

検出条件
Ex = 405 nm, Em = 500-550 nm
共焦点イメージングサイトメーター(横河電機株式会社:CQ1)