02 酸化ストレス関連試薬

-SulfoBiotics- HSip-1 DA

-<i>SulfoBiotics</i>- HSip-1 DA

生体硫黄解析用試薬

  • 製品コード
    SB22  -SulfoBiotics- HSip-1 DA
  • CAS番号
    1346170-03-3(free base)
  • 化学名
    N-[3',6'-Bis(acetyloxy)-3-oxo-3H-spiro(isobenzofuraN-1,9'-xanthen)-5-yl]-(1,4,7,10-tetraazacyclododecane-1-acetamide-κN1N4N7N10copper(2+)bis(trifluoroacetate)
  • 分子式・分子量
    C38H37CuF6N5O12=933.26
容 量 本体価格
50 μg ¥18,000

性質

近年、硫化水素 (H2S)が、血管拡張や細胞保護、インスリン分泌や神経伝達調節など様々な生理活性を示すことが明らかにされ、一酸化窒素 (NO) や一酸化炭素 (CO) に続く重要なシグナル分子として注目されています。
硫化水素は、NOやCOと同様にガス状分子として認知されていますが、そのpKaは約7であり生理的pHでは約80%が硫化水素イオン (HS-)の状態で存在します。
また、硫化水素イオンは、生体内で様々な結合形態や構造をとるため、その作用機序の詳細に関して未だ不明であり、硫化水素を中心とした硫黄の生体内機能の解明が待ち望まれています。
-SulfoBiotics- HSip-1 DAは、 細胞膜透過性と硫化水素への高い選択性を持ち、細胞内硫化水素の蛍光モニターを実現します。

 

※ Hsip-1 DAは、東京大学大学院薬学系研究科長野哲雄先生、花岡健二郎先生の指導の下、製品化しました。

開発元 Dojindo Molecular Technologies, Inc.

マニュアル

はじめての抗体標識プロトコル

死細胞数を測りたい(吸光測定)

Cytotoxicity LDH Assay Kit-WST を用いた細胞毒性試験の例を紹介

お役立ち情報

技術情報

測定原理

-SulfoBiotics- HSip-1 DAは、細胞膜透過後の硫化水素への高い選択性と蛍光反応性から、細胞内硫化水素の蛍光検出を実現できる。

硫化水素の細胞内イメージングは、-SulfoBiotics- HSip-1 [コード::SB21 ] を参照ください。

硫化水素への高い選択性 (既存製品との比較)

 

HSip-1 Sulfidefluor-7 AM

 

1 μmol/LのHSip-1および既存の硫化水素検出試薬 Sulfidefluor-7 AM と各活性種に対する反応性を
30 mmol/L HEPES buffer (pH 7.4)中で37℃、60分間反応し蛍光強度を測定。

フィルター:Ex/Em = 498 nm/526 nm
(0) Control, (1) 10 μmol/L Na2S, (2) 10 mmol/L GSH, (3) 1 mmol/L L-Cys, (4) 1 mmol/L DL-Hcy,
(5) 1 mmol/L 2-ME, (6) 1 mmol/L NaSCN, (7) 1 mmol/L Na2SO3, (8) 1 mmol/L Na2S2O3,
(9) 10 mmol/L sodium ascorbate, (10) 10 μmol/L Na2S3

結果、HSip-1は、結合型硫黄の影響を受けず、遊離の硫化水素イオンにのみ高い選択性を示した。

鮮明なライブイメージング (既存製品との比較)

-SulfoBiotics- HSip-1 DAを用いて、細胞内硫化水素を鮮やかにライブイメージングすることができる。

 

HSip-1 DA Sulfidefluor-7 AM

Na2S: 硫化水素ドナー
フィルター:Ex/Em = 488 nm/ 515-550 nm
HeLa細胞を無血清培地で洗浄後、10 μmol/L HSip-1 DAを添加。37℃で30分間インキュベート後に200 μmol/L Na2Sの添加の有無で、細胞内の硫化水素を蛍光観察した。
結果、HeLa細胞内で生じた硫化水素を鮮明な蛍光像としてイメージングすることができた。

1分以内に高感度な検出を実現 (既存製品との比較)

生体内で不安定な硫化水素の検出には、短時間で高感度な検出が求めらる。Hsip-1は1分以内で硫化水素と反応し、また高い感度(S/N比)を実現しており、細胞内硫化水素の高感度かつライブでのイメージングが可能である。
 

HSip-1 Sulfidefluor-7 AM

Probe: 1 μmol/L + Na2S: 100 μmol/L
(30 mmol/L HEPES buffer, pH 7.4)

参考文献

参考文献を表示する

1) K.Sasakura, K.Hanaoka, N.Shibuya, Y.Mikami, Y. Kimura, T.Komatsu, T.Ueno, T.Terai, H.Kimura, and Tetsuo Nagano, "Development of a Highly Selective Fluorescence Probe for Hydrogen Sulfide", J. Am. Chem. Soc., 2011, 133, (45), 18003–18005.
2) H.Kimura, N.Shibuya, and Y.Kimura, "Hydrogen Sulfide Is a Signaling Molecule and a Cytoprotectant", Antioxid Redox Signal., 2012, 17, (1), 45-47.
3) E.Marutani, M. Sakaguchi, W.Chen, K.Sasakura,c J. Liu, M.Xian, K. Hanaoka, T.Nagano, and F.Ichinose, "Cytoprotective effects of hydrogen sulfide-releasing N-methyl-D-aspartate receptor antagonists are mediated by intracellular sulfane sulfur", Medchemcomm., 2014, 5, (10), 1577-1583.
4) N.Fukushima, N.Ieda, M.Kawaguchi, K. Sasakura, T.Nagano, K.Hanaoka, N.Miyata, H.Nakagawa, "Development of photo-controllable hydrogen sulfide donor applicable in live cells", Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters., 2015, 25, (2), 175-178.
5) E.Marutani, M.Yamada, T.Ida, K.Tokuda, K.Ikeda, S.Kai, K.Shirozu, K.Hayashida, S.Kosugi, K.Hanaoka, M.Kaneki, T.Akaike, and F.Ichinose, "Thiosulfate Mediates Cytoprotective Effects of Hydrogen Sulfide Against Neuronal Ischemia", J Am Heart Assoc., 2015, 4, (11), e002125.

よくある質問

Q

HSip-1 DA stock solutionは保存できますか?

A

HSip-1 DA stock solution調製後、-20℃で保存した場合、1ヶ月間安定です。
凍結融解の繰り返しを避けるため、使用量に応じて小分け保存されることをお勧めします。
 

Q

HSip-1 DA working solutionは保存できますか?

A

HSip-1 DA working solutionは保存できません。ご使用前に調製してください。
 

Q

推奨フィルターを教えてください。

A

検出時の推奨フィルターは下記の通りです。
励起フィルター: 450~500 nm
蛍光フィルター: 515~550 nm

共焦点顕微鏡(488 nm励起)による蛍光観察例を小社HPにて紹介していますのでご参照ください。

取扱条件

規格
性状: 本品は、青色固体である
純度(HPLC): 90.0% 以上
蛍光スペクトル: 試験適合
取扱条件
1.安衛法, 2.保存方法:冷蔵

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