Cell Counting Kit-F
細胞増殖/細胞毒性アッセイキット
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製品コードCK06 Cell Counting Kit-F
容 量 | メーカー希望 小売価格 |
富士フイルム 和光純薬 |
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500 回用 | ¥17,700 | 343-07743 |
500 回用 | Calcein-AM DMSO solution | 110 μl x1 |
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性質
Cell Counting Kit-Fは蛍光法により生細胞数を測定するキットである。キットに含まれる蛍光色素Calcein-AMは細胞内エステラーゼによりCalceinに加水分解され、黄緑色の強い蛍光(λex=490 nm, λem=515 nm)を発する。この時の蛍光強度が細胞内エステラーゼ活性に比例することから、生じたCalceinの蛍光を測定することで、生細胞数を測定することができる。また、Cell Counting Kit-Fは高感度かつ迅速な測定が可能であり、試薬添加後、30~60分発色させることにより、テトラゾリウム塩を用いた比色法の限界とされている低細胞数域、リンパ球などの浮遊性細胞においても良好な直線が得られる。
特 長
1) [3H]-チミジン取り込み法のようにラジオアイソトープを必要としない。
2) Calcein-AMにより生細胞の細胞質全体を染めてその蛍光を測定するため、比色法に比べて高感度である。
3) 短時間で発色し、溶解操作などの特別な操作を必要とせず、細胞と共にインキュベートするだけで測定できる。
4) 浮遊系・付着系の両方の細胞に用いることができる。
※使用方法は、プロトコル 生細胞数を測りたい(蛍光測定)をご覧ください。
技術情報
測定原理
参考文献
1) S. Sakamoto, M. Yokoyama, X. Zhang, K. Prakash, K. Nagao, T. Hatanaka, R. H. Getzenberg and Y. Kakehi, "Increased Expression of CYR61, an Extracellular Matrix Signaling Protein, in Human Benign Prostatic Hyperplasia and Its Regulation by Lysophosphatidic Acid", Endocrinology, 2004, 145, 2929.
よくある質問
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Q
51Cr-release法とCell Couting Kit-Fとの相関はありますか?
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A
Cell Couting Kit-Fとしての相関は確認していませんが、
蛍光試薬として用いているCalcein-AMと51Cr-release法との相関の報告はございます。N.G.Papadopoulos, et.al., J.Immunol.Methods, 177,101-111(1994)
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Q
Cell Counting KitとCell Counting Kit-8、Cell Counting Kit-Fの違いは何ですか?
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A
Cell Counting KitとCell Counting Kit-8は、発色色素が違いますが基本的な原理は同じです。
細胞内酵素活性を指標とし、比色測定を行います。
また、Cell Counting Kit-8は、Cell Counting Kitと比較して、「感度が高い」、「試薬安定性が高い」と利点があります。Cell Counting Kit-Fは蛍光での測定となります。細胞内エステラーゼ活性を指標に蛍光測定を行います。
比色法よりも少ない細胞数から測定出来ます。各製品で使用される色素と形態は以下の通りです。
【Cell Counting Kit】
色素: WST-1
形態: 2ボトル【Cell Counting Kit-8】
色素:WST-8
形態:1ボトル【Cell Counting Kit-F】
色素:Calcein-AM
形態:1ボトル
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Q
通常の透明な培養プレートでも測定出来ますか?
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A
白か黒のプレートを使用してください。
透明な培養プレートでは測定時の照射した光が散乱してしまい、正確な測定が行えません。
正確な測定を行うためにも、白色及び黒色の蛍光用プレートの御使用をお薦めします。
取扱条件
保存条件: 冷凍,遮光 | |
危険・有害 シンボルマーク |
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