脂肪酸分析のご案内 - 同仁グローカル
分岐脂肪酸と水酸基脂肪酸分析
脂肪酸には多くの種類があり、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸、さらに不飽和度の高い多価脂肪酸に区別されます。その他にも分岐鎖をもつ分岐脂肪酸、水酸基をもつ水酸基脂肪酸、シクロプロパン構造を持つシクロプロパン脂肪酸があり、バクテリア、プランクトン、藻類などの微生物に含まれています。
<標準物質 分析例 GC/MS >

1)GC チャート左端ピークからの順

2)脂肪酸記号の見方
・C10 : 0 2OH:炭素数10、不飽和数0、末端メチル基炭素から2番目にOH基
・iso:末端メチル基炭素から二番目にメチル基が付加
・anteiso:末端メチル基炭素から三番目にメチル基が付加
・ω 9t:末端メチル基炭素から9-10番目の炭素がtrans不飽和結合
・ω 6c:末端メチル基炭素から6-7番目の炭素がcis不飽和結合
・cyclopropane9,10:末端メチル基炭素から9,10にシクロプロパン型構造を持つ
<表皮フドウ球菌 分析例>

バイオフィルム評価試験で用いられる表皮ブドウ球菌について脂肪酸分析を行いました。パルミチン酸やステアリン酸などの飽和脂肪酸に加え、anteisoC15:0、anteisoC17:0 が多く含まれていました。
また、isoC15:0、isoC16:0、isoC17:0、isoC18:0、isoC19:0も多く含まれています。
【分析方法】
誘導体化:メチルエステル化
分析装置:GC/MS(アジレント・テクノロジー)
<脂肪酸受託分析をご検討の皆様へ>
- サンプルの前処理方法や脂肪酸分析のやり方が分からない
- 研究や製品開発、品質管理において脂肪酸分析を行いたい
- サンプル中の微量の脂肪酸を分析したい
- 脂肪酸組成の変化を測定したい
- 脂肪酸分析が必要だが、前処理や分析が面倒だ
- 短鎖脂肪酸(ギ酸、酢酸、酪酸など)の分析