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ミトコンドリア内鉄イオン測定試薬

Mito-FerroGreen

 Mito-FerroGreen は、FeSクラスタやヘム合成の場として知られるミトコンドリア内の鉄(II)イオン(Fe2+)と選択的に反応し強い蛍光(λex = 505 nm, λem = 535 nm)を発する試薬であり、細胞内鉄(II)イオンのライブセルイメージングに利用することが可能です。 Mito-FerroGreenにはキレート能はありません。Mito-FerroGreenとFe2+は非可逆的に反応するため、Fluo-3のようなカルシウム鉄プローブの検出原理とは異なります。

<蛍光顕微鏡によるイメージング例>

 HeLa細胞を用い、ミトコンドリア内に内在するFe2+および鉄キレート試薬10 mmol/l DFOと鉄(100 µmol/l 硫酸アンモニウム鉄(II))の添加有無により、ミトコンドリア内のFe2+の変化を5 µmol/l Mito-FerroGreenにより確認した。その結果、ミトコンドリアに内在する鉄(左図)は、鉄を添加した場合にはより強い蛍光(中央図)がみられ、鉄キレート試薬と鉄を添加した細胞では、Mito-FerroGreenの蛍光(右図)はほとんど見られなかった。

※本製品は、岐阜薬科大学薬化学研究室 永澤秀子先生、平山祐先生のご指導の下、製品化しました。

<実験例:ラベル化 IgG の細胞内取り込みの経時観察>

 本キットを用いて染色したAcidSensor 標識マウスIgG と小社エンドサイトーシス検出色素 (メーカーコード: E296, ECGreen-Endocytosis Detection)をHeLa 細胞に添加し、10 分、20 分、180 分後のAcidSensor 標識体(紫)とエンドソーム膜を同時に観察した。
 その結果、AcidSensor 標識マウスIgG が経時的に細胞内に取り込まれ、その蛍光輝点がエンドソームと共局在していることから、IgG がエンドサイトーシス経路で細胞内に取り込まれたことを確認した。

※本製品は、岐阜薬科大学薬化学研究室 永澤秀子先生、平山祐先生のご指導の下、製品化しました。

品名
容量
希望納入価格(¥)
メーカーコード
FerroOrange
      1 tube※1
16,100
3 tubes
36,300
Mito-FerroGreen
50 µg x 2※2
28,400

<使用回数の目安>※1)1 tube あたり、μ-Slide 8 well 20枚 ※2)50 μgあたり、μ-Slide 8 well 6枚


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