pH センサーラベル化キット
AcidSensor Labeling Kit – Endocytic Internalization Assay
- 目的タンパク質への標識、精製が簡単にできる
- リソソーム(酸性条件下)に移行したタンパク質だけを可視化できる
- Deep Red(もしくは 633 nm)励起可能なので、他の色素と共染色しやすい
本製品は、目的物質のエンドサイトーシスによる取り込みを可視化することができるオールインワンのキットです。同梱の NH2-Reactive AcidSensor(蛍光プローブ)は、分子内に活性エステル基を持ち、アミノ基を有する目的物質(タンパク質)と混合するだけで安定な共有結合を形成します。AcidSensor 標識体は 633 nm で励起可能であるため、緑色や赤色蛍光との多重染色ができます(図1)。またAcidSensor 標識体は中性では蛍光をほとんど示さず、エンドサイトーシスによって取り込まれた細胞内で酸性化されると蛍光を発します(図2)。
<初めてでも迷わない実験操作>
本製品は、未反応の色素を除くために必要なフィルトレーションチューブを同梱しており、標識から精製操作までを行うことができます。※また、取扱説明書に沿って実験していただくことで、初めての方でも容易にAcidSensor を標識することが可能です。
<実験例:ラベル化 IgG の細胞内取り込みの経時観察>
本キットを用いて染色したAcidSensor 標識マウスIgG と小社エンドサイトーシス検出色素 (メーカーコード: E296, ECGreen-Endocytosis Detection)をHeLa 細胞に添加し、10 分、20 分、180 分後のAcidSensor 標識体(紫)とエンドソーム膜を同時に観察した。
その結果、AcidSensor 標識マウスIgG が経時的に細胞内に取り込まれ、その蛍光輝点がエンドソームと共局在していることから、IgG がエンドサイトーシス経路で細胞内に取り込まれたことを確認した。