リソソーム染色色素 Green
LysoPrime Green - High Specificity and pH Resistance
- リソソームへの特異性が高い
- リソソームの pH 変化の影響を受けにくい
<実験例: リソソームへの特異性の高さ>
既存色素と LysoPrime Green(本製品)のリソソーム局在性を LAMP1-RFP発 現 HeLa 細胞を用いて比較しました。既存色素に比べ本製品ではバックグラウンドが抑えられる結果が得られました。(蛍光画像 Merged)
<実験例: pH 非依存の確認実験>
本製品および既存色素は酸性状態にあるリソソームに集積する性質を有しますが、リソソーム酸性阻害剤である Bafilomycin A1(Baf. A1)で処理すると、既存色素は蛍光シグナルが著しく低下します。一方、本製品ではリソソームに保持されやすい構造を有するため蛍光シグナルの低下が抑えられました。
<エクソソーム染色試薬との併用実験例>
LysoPrime Green で染色した HeLa 細胞に、ExoSparkler Exosome Membrane Labeling Kit-Deep Red(メーカーコード: EX03,本誌 p. 17)を用いて染色したエクソソームを添加して蛍光イメージングを行いました。LysoPrime Green の蛍光シグナルは低下せず経時的なリソソームの局在が確認されました。一方、ExoSparkler Deep Red の蛍光シグナルは増加し時間依存的なエクソソームの取り込み量の増加が確認されました。
また、エンドソームにリソソームへの成熟を阻害する薬剤である Baf. A1 を添加した細胞群と比較を行いました。LysoPrime Green の蛍光シグナルは低下せず経時的なリソソームの局在が確認されましたが、ExoSparkler Deep Red の蛍光シグナルは Baf. A1 添加群で確認されませんでした。このことより Baf. A1 によりエンドサイトーシスの成熟が阻害されていることがわかりました。このように、両方の試薬を組み合わせることによりエンドソームからリソソーム経路を詳細に解析することが可能になります。