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【新製品】抗酸化能測定キット− DPPH ラジカル消去活性

 高知大学の島村らは DPPH(2,2-Diphenyl-1-picrylhydrazyl)を用いた施設間差の少ない抗酸化活性測定法を報告しています 1)。本製品は、その方法に準拠したマイクロプレートアッセイで、一定品質の試薬をキット化しマニュアル化することで試薬調製の煩雑さを軽減するとともに、データのバラつきを抑えた分析が可能になりました。

*総説と Topicson Chemistry の化合物名は 1,1-Diphenyl-1-picrylhydrazyl であり表記が異なりますが、同じ化合物です。

1) T. Shimamura et al., Anal. Sci., 2014, 30, 717-721.

<試薬の調製手間を削減>

 DPPH および Trolox は溶液状態で不安定なため用時調製が必要ですが、測定に大きく影響する DPPH は吸光度による含有確認をしなければならず、溶液調製には時間を要します。本キットでは測定に使用する試薬が小分けされており、短時間で溶液を調製でき、直ぐに実験を開始できます。
* DPPH の溶解操作には超音波洗浄機が必要です。

<操作は試薬の添加だけ>

 96 穴マイクロプレートに試薬とサンプルを添加し、30 分間反応するだけの簡単な操作です。

<高い再現性を実現>

 これまで施設間差や日間差によるデータの再現性の低さが問題となっていました。本キットでは、試薬品質、プロトコル、解析法を
吟味することで、再現性の高いデータを得ることができるようになりました。

<施設間差の確認>

 3 施設において、本 DPPH 法による抗酸化物質の測定を行いました。実験では、既知の抗酸化物質である没食子酸、カテキン、モリンをサンプルとしてキュベットを用いた分光光度計による測定を行い、Trolox 等価活性値(TEAC)として算出した結果、施設間で測定値の差は殆どみられませんでした。

参照元:T. Shimamura et al., Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi, 2007, 54, 482-487.

本製品は、高知大学農林海洋科学部農芸化学科 島村智子先生のご指導の下、製品化しました。

品名 容量 希望納入価格(¥) メーカーコード
DPPH Antioxidant Assay Kit 100 tests 6,400 D678
500 tests 19,000
*本品 1 セットあたり、100 tests:1-3 サンプル、500 tests:8-15 サンプル測定できます。(n = 3、8 段階希釈の場合)

 

さらに詳しい情報は HP にご案内しております。
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