オートファジーは、細胞内の不要なタンパク質・細胞小器官などの再利用や代謝のための分解機構として様々な疾患への関与が示唆されています。 DAPGreen, DALGreen は試薬を培養細胞に添加するだけで簡便にオートファジーを検出できる蛍光色素です。 DAPGreen はオートファゴソーム膜に取り込まれることで蛍光を発します。一方、 DALGreen は凝集タンパク質等が分解されるオートリソソーム段階で蛍光を発します。この様に DAPGreen と DALGreen は、"オートファゴソーム形成およびリソソームとの融合・内容物の分解" の過程を試薬の添加だけでモニターリングすることができます。
<検出試薬の概要>オートファジーマーカーである LC3 を指標とした検出法と共染色を行い局在の比較を行いました。オートファジーの誘導から 4 時間後に、 DAPGreen 及び RFP の蛍光像を共焦点顕微鏡にて確認し、 DAPGreen と LC3 が共局在する結果が得られました。
<タイムラプスで検出(DALGreen の使用例)>
HeLa 細胞を DALGreen で染色後、飢餓培養にて 6 時間までの細胞の状態を観察しました。その結果、オートファジーを誘導した細胞において、 DALGreen の蛍光の増大が確認されました。
本タイムラプスの動画は、小社 HP にてご覧いただけます。
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