高感度グルタチオン分別定量キット
Fluorometric GSSG/GSH Quantification Kit
<特長> |
- 蛍光基質を用いた高感度蛍光検出
- 酸化型グルタチオン(GSSG)、還元型グルタチオン(GSH)の分別定量が可能
- 短時間で簡便に多検体の測定が可能
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グルタチオン(L-γ-glutamyl-L-cysteinylglycine)は生体内に存在するトリペプチドで、glutathione peroxidase、glutathione S-transferase および thioltransferase 等の酵素基質として抗酸化や薬物代謝などに関与しています。グルタチオンは通常、生体内では還元型として存在しています。しかし、酸化ストレスなどの刺激によって還元型グルタチオン(GSH)から酸化型グルタチオン(GSSG)に変換されるため、GSH と GSSG の比率が酸化ストレスの指標として注目されています。
この度、小社では GSH と GSSG を分別定量するためのキット GSSG/GSH Quantification Kit(品コード:G257)に加え、血漿などに含まれる低濃度の GSH と GSSG を分別定量できるキットを開発しました。
本キットにはグルタチオンを高感度に検出するための蛍光基質が含まれており、この蛍光基質(λex = 485 nm,λem = 535 nm)と酵素リサイクリング法(Fig. 1)を組み合わせることで低濃度域のグルタチオンを定量することができます(Fig. 2)。
また、キット付属のマスキング剤を使用することにより、還元型グルタチオン(GSH)と酸化型グルタチオン(GSSG)を分別定量することができます。
<キット内容> |
Enzyme solution |
50 μl × 1
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Coenzyme |
× 2
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Buffer solution |
60 ml × 1
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Substrate |
× 2 |
Standard GSH |
× 1 |
Standard GSSG
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× 1 |
Masking reagent |
20 μl × 1 |
Masking reagent quencher |
5 ml × 1 |
Enhancer |
× 2 |
<血漿の GSSG 測定例>
サンプルの前処理
1)血液 1 ml を 1,000 xg で 10 分間 4℃ にて遠心する。
2)上清 300μl を採り、それに 5% SSA 水溶液 150μl を添加する。
3) 8,000 xg で 10 分間 4℃ にて遠心する。
4)得られた上清 300μl に対し純水 300μl を加え、2 倍希釈したものを測定試料とする。
酸化型グルタチオン(GSSG)の定量
1)測定試料および GSSG standard solution 200μl に Masking reagent 4 μl を添加し混合する。各ウェルに 40 μl を添加する。
2)Buffer solution 100μl を各ウェルに添加した後、37℃ で 1 時間インキュベートする。
3)Masking reagent quencher 20μl を各ウェルに添加した後、37℃ で 30 分間インキュベートする。
4)Substrate working solution 20μl を各ウェルに添加した後、Coenzyme working solution および Enzyme working solution を 20μl ずつ各ウェルに添加する。
5)37℃ で 30 分間インキュベートした後、Enhancer solution 20μl を各ウェルに添加する。
6)マイクロプレートリーダーを用いて蛍光強度(λex = 485 nm,λem = 535 nm)を測定し、試料中の GSSG 濃度を検量線から求める。
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