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老化細胞検出キット

Cellular Senescence Detection Kit - SPiDER-β Gal

<特長>
  1. 固定化せずに簡便に老化細胞を検出
  2. 定量解析が可能
  3. 固定化細胞にも適用可能

 本製品は老化マーカーの 1 つとして広く用いられている SA-β -gal(senescence-associated β -galactosidase)を特異的に検出することができるキットです。キットに含まれる蛍光基質(SPiDER-β Gal)は優れた細胞膜透過性を有し、内在性 β -ガラクトシダーゼ活性を抑制する試薬と併用することで生細胞にも利用でき、フローサイトメトリーを用いた定量解析が可能です。

従来法(X-gal 法)の課題を解決
 蛍光検出が可能なことから、X-gal 法では適用できなかったフローサイトメトリーも利用することができ、定量性のあるデータを取得できます。また、X-gal 法では細胞を固定化する必要がありましたが、本キットでは生細胞に利用でき、簡便な操作で老化細胞を染色することが可能となりました。

なぜ細胞老化が注目されているのか?
 細胞老化は、アポトーシスやネクローシス、オートファジーと並び、細胞の生存および死を制御する重要な細胞応答の一つです。近年、細胞老化が個体の老化やがん等の疾病、ステムセルエイジング(幹細胞老化)にも関与していることが示され、注目されています。

品名 容量 希望納入価格(¥) メーカーコード
Cellular Senescence Detection Kit
- SPiDER-β Gal
10 assays 38,000 SG03

よくあるお問い合わせ

Q:キットの使用方法を教えてください。

A:
細胞に Bafilomycin A1 を加え内在性 β- ガラクトシダーゼを抑制後、SPiDER-β Gal を加え蛍光顕微鏡観察やフローサイトメトリーに利用します。固定化細胞を用いる場合は、バッファー置換により内在性 β-ガラクトシダーゼの抑制を行います。詳細は取扱説明書をご覧ください。

Q:生細胞を染色時に Bafilomycin A1 を添加する理由を教えてください。

A:
SPiDER-β Gal は、内在性の β- ガラクトシダーゼとも反応するため、老化が認められていない細胞でも、蛍光が観察され SA-β -gal の検出に支障をきたします。
Bafilomycin A1 は、リソソーム中の ATPase 活性を阻害し、リソソーム中の pH を酸性から中性付近に変化させます。この作用により内在性 β- ガラクトシダーゼの活性を低下させ SA-β -gal を特異的に検出します。
右図では Bafilomycin A1 の添加有無による SA-β -gal 検出の違いを示しています。

Q:細胞を固定化した後に、SA-β-gal を染色できますか?

A:
可能です。固定化した場合、Bafilomycin A1 を用いた細胞の前処理は必要ありませんが、McIlvaine buffer(pH 6.0)を別途準備して頂く必要があります。詳細は取扱説明書をご覧ください。

Q:SA-β-gal 発現細胞を染色後、細胞を固定化できますか?

A:
可能です。 4%パラホルムアルデヒドを用いて固定化してください。

Q:1 キット(10 assays)当たりの使用回数を教えてください。

A:
使用する容器の種類に応じて使用回数は異なります。下記の表を目安にしてください。

Q:培地中の血清やフェノールレッドは検出に影響しますか?

A:
培地中の血清やフェノールレッドは SA-β -gal 検出には影響しません。


品名 容量 希望納入価格(¥) メーカーコード
老化細胞検出キット
Cellular Senescence Detection Kit - SPiDER-βGal
10 assays 38,000 SG03

小社 HP より取扱説明書をダウンロードいただけます。

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