Trehalose C16

膜タンパク質可溶化剤
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製品コードT465 Trehalose C16
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CAS番号42939-93-5
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化学名α-D-Glucopyranosyl-α-D-glucopyranoside monopalmitate
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分子式・分子量C28H52O12=580.71
容 量 | メーカー希望 小売価格 |
富士フイルム 和光純薬 |
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500 mg | ¥- | 販売を終了いたしました |
性質
非イオン性界面活性剤:cmc=0.0061 mmol/L
Trehalose C16は、親水基がトレハロース、親油基がパルミチン酸エステルで構成される、新しいタイプの非イオン性界面活性剤である。
トレハロースは、グルコース2分子が、α,α-1,1で結合した非還元性の糖であり、天然に存在する。トレハロースを添加することにより、タンパク質や脂質の変性を抑制することから、食品・菓子原料に幅広く利用されている。それはトレハロースが細胞中で水に代わる働きを有し、細胞から水が失われた場合でもそのダメージを抑制するためである。
このように、他の糖にはない性質をもつトレハロースを基本骨格としたトレハロース型デタージェントは、特異な性質を有することが期待される。また、本製品は純度(GC)が95%以上、260 nm付近の吸光度が0.1以下と高純度である。
技術情報
実験例
・Trehalose C8を用いたウシ心筋チトクロム酸化酵素 の結晶化(分解能1.55Å)
・Trehalose C12を用いた12回膜貫通型膜タンパク質の可溶化及び結晶化
溶解例
100 mg/10 mL (熱水)、100 mg/10 mL (メチルアルコール)
参考文献
1) N. Hasegawa, H. Jonotsuka, K. Miki and K. Takeda, "X-ray structure analysis of bacteriorhodopsin at 1.3 A resolution", Scientific Reports., 2018, 8, 13123, DOI:10.1038/s41598-018-31370-0. (膜タンパク質: purple membraneの結晶化, trehalose C16).
取扱条件
性状: | 本品は、白色粉末で吸湿性が強い。熱水、メチルアルコールに溶ける。 |
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純度(GC): | 95.0% 以上 |
メチルアルコール溶状: | 試験適合 0.100 以下(260 nm) |
保存条件: 冷蔵 , 取扱条件: 吸湿注意 |