02 酸化ストレス関連試薬

-SulfoBiotics- Stable isotope Na2S(34) solution

生体硫黄解析用試薬

  • 製品コード
    SB05  -SulfoBiotics- Stable isotope Na2S(34) solution
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和光純薬
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性質

近年、硫化水素(H2S)が、血管拡張や細胞保護、インスリン分泌や神経伝達調節など様々な生理活性を示すことが明らかにされ、一酸化窒素 (NO) や一酸化炭素 (CO) に続く重要なシグナル分子として注目されています。硫化水素は、NOやCOと同様にガス状分子として認知されていますが、そのpKaは約7であり生理的pHでは約80%が硫化水素イオン(HS-)の状態で存在します。また、硫化水素イオンは、生体内で様々な結合形態や構造をとるため、その作用機序の詳細に関して未だ不明であり硫化水素を中心とした硫黄の生体内機能の解明が待ち望まれています。
  Stable isotope Na2S(34) solutionは安定同位体 (34S)を含む 20 mmol/l硫化水素ドナー(0.3 mol/l NaOH)溶液であり、天然に最も多く存在する硫黄(32S)とは質量数が[+2]異なるため、硫化水素の生体内動態を MS(マススペクトロメトリー) 装置によって解析することができます。本品は硫化水素の機能を解明する上で有用な研究ツールと考えられます。

【使用方法と特別注意事項】
・本製品はアルカリ水溶液のため、取扱いに十分注意すること。
・バッファー類で希釈し、希釈後は直ちに使用すること。
・開封後は必要に応じて少量小分けした後、-20℃以下で保存すること。
・凍結・融解の繰り返しは劣化の原因となるため避けること。

技術情報

体内における硫化水素とその働き

Monobromobimaneを用いたMS解析

Monobromobimaneと硫化水素(イオン)の反応

Sulfide-dibimaneのMSスペクトル

Electrospray ionization (ESI)-Mass (Waters)
Single quadrupole mass detector (Negative mode)

参考文献

参考文献を表示する

1) M. Nishida, et al., “Hydrogen sulfide anion regulates redox signaling via electrophile sulfhydration”, Nat. Chem. Biol., 2012, 8, 714.
2) X. Shen, S. Chakraborty, T. R. Dugas, and C. G. Kevil, “Hydrogen sulfide measurement using sulfide dibimane: critical evaluation with electrospray ionb trap mass spectrometry”, Nitric Oxide, 201441, 97.

よくある質問

Q

-SulfoBiotics- Stable isotope Na2S(34) solutionの安定性は?

A

本品は非常に不安定ですので、保冷剤と共にお届けいたします。到着後は、直ちに-20℃で保存してください。

また、凍結融解は、分解が促進されますので繰り返さないでください。必要に応じて小分けして、-20 ℃で保存してください。

使用時には、小分けした-SulfoBiotics- Stable isotope Na2S(34) solutionを中性バッファーで希釈して使用してください。

なお、希釈した溶液は保存できませんので、使い切り、または、廃棄してください。

取扱条件

規格
性状: 本品は、無色液体である。
含量: 試験適合
取扱条件
保存条件: 冷凍
危険・有害
シンボルマーク
腐食性健康有害性
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