NTA-SAM Formation Reagent
Self Assembled Monolayer(SAM)研究用試薬
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製品コードN475 NTA-SAM Formation Reagent
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CAS番号-
容 量 | メーカー希望 小売価格 |
富士フイルム 和光純薬 |
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2 μmol x 3 | ¥23,300 | 349-91691 |
性質
NTA-SAM Formation Reagentは、金電極、SPR(Surface Plasmon Resonance)およびQCM(Quartz Crystal Microbalance)などの金表面に、末端官能基としてNTAを有するSAMs(Self-Assembled Monolayers)を形成するための試薬である。形成したNTA-SAM表面には、NiイオンなどをキレートさせることでHis-tagを有するタンパク質やペプチド、その他の分子認識サイトを導入することができる(図1)。 NTA-SAMを利用する場合は、ビオチンーアビジン法やカルボン酸表面を利用した固定化法と違い、イミダゾールやEDTAによりHis-tag修飾物を脱離させることが可能であるため、NTA-SAM表面の再利用が可能である。
本試薬は少量小分けされており、エタノールを添加するだけで溶液を調製することができる。
図1 NTA-SAM Formation Reagentを用いたバイオセンサー作成の模式図
図2 NTA-SAM形成基板へのタンパク質結合によるSPRシグナルの変化
(A) Ni-NTA-SAM表面へのHis-tagged Protein Aの結合により、シグナルが上昇した。
(B) His-tagged Protein AへのRabbit IgGの固定化により、シグナルが上昇した。
His-tagとの反応特異性
NTA-SAM表面には、His-tagタンパク質を特異的に固定化できることを確認した。
図3 NTA-SAM Formation Reagentで作製したNTA-SAMへのHis-Ubi(His-tagged Ubiquitin)の結合
測定:QCM(使用機器:イニシアム製Affinix QNμ)
データ提供:株式会社イニシアム
基板再生
His-tagタンパク質はNTA-SAMに対して、可逆的な脱着を確認した。
図4 NTA-SAM Formation Reagentで作製したNTA-SAMへのHis-Ubiの脱着
測定:QCM(使用機器:イニシアム製Affinix QNμ)
データ提供:株式会社イニシアム
マニュアル
技術情報
溶解例
2 mmol/L エタノール溶液:1ボトルを1mLエタノールで溶解
参考文献
Leo JC, Oberhettinger P, Yoshimoto S, Udatha DB, Morth JP, Schutz M, Hori K, Linke D., "Secretion of the Intimin Passenger Domain is driven by Protein Folding.", Journal of Biological Chemistry ., 2016, doi: 10.1074/jbc.M116.731497.