ExoIsolator II DirectSpin

エクソソーム精製キット(遠心タイプ)

  • テクニック不要の操作性
  • 遠心操作だけで回収できる
  • 超遠心法と同等以上の回収実績
  • 製品コード
    EX12  ExoIsolator II DirectSpin
容 量 メーカー希望
小売価格
富士フイルム
和光純薬
3 tests ¥28,000 346-10381
10 tests ¥80,000 342-10383
30 tests ¥190,000 340-10384
キット内容
3 tests ExoIsolator Ⅱ DirectSpin x3
10 tests ExoIsolator Ⅱ DirectSpin x10
30 tests ExoIsolator Ⅱ DirectSpin x30
試験成績書
輸出貿易管理令該非
カルタヘナ法該非
※該非判定証明に関しては、最新の改正に対応していない場合がございます。
必要な場合は調査依頼フォームよりご請求ください。
製造場所確認
 

エクソソーム精製をより簡便に

細胞が分泌する細胞外小胞(Extracellular vesicle: EV)の一種であるエクソソームは、様々なタンパク質や核酸などを内包しており、エクソソームを介して内包物質が伝達されることで、受け手側の細胞に様々な影響を与えることが明らかとなっております 1)。近年ではエクソソームに関する多くの研究が報告されており、がん研究分野におけるがんの悪性化や転移、間葉系細胞由来エクソソームを応用した治療研究、エクソソームの内包物質を分析対象とする診断研究など、多くの研究に関わる非常に重要な研究ツールです。

Exolsolator lI Directspin は遠心操作だけで、細胞培養上清から超遠心法と同等以上の回収率でエクソソームを得ることができる精製キットです。本デバイスは、従来法である超遠心法と比べ、沈殿ではなくフィルター上にエクソソームがトラップされる方法を採用しており、回収時のテクニックが不要でより簡便にエクソソーム回収が可能です。

1) Kalluri, R; LeBleu, V. S. “ The biology, function, and biomedical applications of exosomes.” Science. 2020, 367(6478).

 

技術情報

エクソソーム精製法の選択

実験の目的や状況に応じて、エクソソーム精製製品をお選びいただけます。例えば、「簡便かつ効率的に精製したい」場合は​EX12、「液量の多いサンプルから短時間でエクソソームを精製したい」場合は EX10 がおすすめです。

製品名/方法 操作の簡便性 回収効率(%) 所要時間 サンプル量 必要な装置

Exolsolater Il DirectSpin (EX12)

★★★ ★★★


(約4 - 16時間)

★★
(10 ml/本)
遠心機

Exolsolator Exosome Isolation Kit (EX10)

★★
(フィルターの設置が必要)
★★ ★★★
(約5 - 30分)

★★★
(25 ml/枚)

吸引装置
超遠心法
(手技によりばらつく)
★★ ★★
(約2 - 8時間)
★★
(約10 ml/本)
超遠心機
 
 

遠心操作だけで回収できる

0.22 μm フィルターでろ過した細胞培養上清を準備し、遠心操作をするだけで簡便に精製が可能です。

*50 ml遠心用チューブは本デバイスに含まれておりません

超遠心法と同等以上の回収実績

超遠心法と本デバイスのそれぞれを用いて、HCT116 細胞の培養上清からエクソソームを回収しました。回収したエクソソームをナノトラッキング法(NTA)で粒度分布(左図)、粒子径と粒子数(右テーブル)を測定し比較しました。その結果、本キットは超遠心法と同等の粒度分布を示し、粒子数においては超遠心法を上回る結果が得られました。このことから、本キットは超遠心法と同等以上の優れた回収効率を持つことが確認されました。

実験例:ExoScreen法を用いた超遠心法と本デバイスの回収効率の比較

ExoScreen 法は 2 種類のエクソソーム表面抗体(一方の抗体には励起光で一重項酸素を放出する「ドナービーズ」、もう一方にはそれを受容して発光する「アクセプタービーズ」を結合)を使用し、特定のタンパク質を持つエクソソームを正確に捉えることができる手法です。

エクソソームのマーカータンパク質である CD63を用いて、大腸がん細胞株 HCT116 の培養上清から超遠心法と本デバイスそれぞれの回収効率を確認したところ、本キットは超遠心法よりも高い効率でエクソソームを回収できていることが分かりました。

 

本データは、東京医科大学 医学総合研究所 吉岡祐亮先生にご提供いただきました。

よくある質問

Q

回収できる粒子のサイズを教えてください

A

約100-200 nmのサイズを回収できます。

 

(参考)

HEK293S細胞の培養上清より回収した粒子の粒度分布

Q

処理可能なサンプル量を教えてください。

A

培養上清の場合、1~10 mlを推奨しています。また、細胞培養上清サンプルにより遠心時間は変わります。

Q

培養上清からどのぐらいの量の粒子がとれますか。

A

細胞種により分泌されるエクソソーム量が異なりますので、回収できる粒子量も細胞種や培養方法により異なります。一例として、HEK293S細胞(振盪培養にて培養)の培養上清 10 ml からの粒子を回収した実績をご紹介します。

 

回収タンパク質量:131 μg

回収粒子数:2.5 x 1010 particles

※タンパク質量はBCA法、粒子数はナノ粒子トラッキング解析にて測定しました。

Q

血清含有培地で培養した細胞の培養上清からエクソソームを回収できますか。

A

血清含有培地の使用は推奨いたしません。細胞培養で使用される血清(FBS 等)にもエクソソームが含まれているため、血清を含む細胞培養上清から回収したエクソソームには血清由来のエクソソームも含有されてしまい、実験結果に影響を及ぼす可能性が考えられます。

Q

回収したエクソソームは保存できますか。

A

4℃にて1ヶ月から半年間保存できます。長期間保存する場合は、-80℃で保管してください。ただし、凍結融解を極力避けるため、小分けし保存して下さい。

引用:吉岡 祐亮、落谷 孝広(2020)、エクソソーム実験ガイド ISBN: 978-4-7581-2246-7。

Q

遠心機のアングルローターの代わりにスイングローターは使用可能ですか。

A

スイングローターも使用可能です。ただし、弊社での検証では、スイングローターを使用した場合の粒子回収効率は、アングルローターと比較して約半分となることが確認されています。

スイングローターをご使用になる際は、遠心条件を2,000 × gに設定して遠心を行ってください。

Q

サンプルの前処理に0.22 μm以上の滅菌ろ過フィルターは使用可能ですか。

A

0.22 μm以上の滅菌ろ過フィルターを用いることも可能です。ただし、遠心操作に時間がかかる場合があるため、0.22 μmの滅菌ろ過フィルターでの前処理を推奨いたします。

Q

エクソソームの回収効率を教えてください。

A

サンプルによって回収率が変動する可能性がございます。

一例として、市販のウシ生乳由来エクソソームをExoIsolatorⅡ DirectSpinで再精製して回収率を測定した実績を下記に示します。

 

粒子回収効率:26.7 %

※詳細は取扱説明書の実験例をご参照ください。

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