10-Carboxy-1-decanethiol
Self Assembled Monolayer(SAM)研究用試薬
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製品コードC385 10-Carboxy-1-decanethiol
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CAS番号71310-21-9
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化学名10-Carboxy-1-decanethiol
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分子式・分子量C11H22O2S=218.36
容 量 | メーカー希望 小売価格 |
富士フイルム 和光純薬 |
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10 mg | ¥17,200 | 344-08471 |
100 mg | ¥46,100 | 340-08473 |
性質
<Carboxy type>
末端官能基としてカルボキシル基を有するタイプは、金電極、SPRおよびQCMなどの金基板表面に、アミノ基を有する物質、特にタンパク質を固定化する際に有用である。金基板上にカルボキシル基を有するSAMsを形成後、WSC(EDC)(Code: W001)とNHSで活性化し、タンパク質を結合させる。小社では、カルボキシル基末端SAM基板の活性化に便利なAmine Coupling Kit(Code: A515)を販売しているので、ご活用頂きたい。
Maloneらは抗myoglobin抗体を15-carboxy-1-pentadecanethiolのSAMを介してSPRセンサに固定化することで、市販のカルボキシデキストラン基板よりも3倍感度が高く、非特異吸着は3分の1のSPRセンサを作製できると報告している1)。
アルキル鎖長はSAMsの安定性や、基板の導電性に影響を与える。小社ではC5~C15のアルキル鎖長の誘導体を揃えているので、用途に合わせて選択いただきたい。
技術情報
注意事項
・本製品を粉末の状態で取り出し使用する場合、性状の性質上、静電気等の要因で容器内に付着し、取り出しにくい場合があります。
・容器内に付着し、取り出せなかった粉末に関しては、使用する溶媒を容器に入れ、溶かし出して使用してください。
溶解例
10 mmol/l 以上(Methyl alcohol, Chloroform, Ethyl alcohol, Dichloromethane, Tetrahydrofuran, Hexane, Dimethyl sulfoxide, Dimethyl formamide).
参考文献
1) M. R. Malone, J-F. Masson, S. Beaudoin, K. S. Booksh, Proceedings of SPIE-The International Society for Optical Engineering, 2005, 6007.
よくある質問
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Q
SAMsとはどのようなものですか?
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A
固体表面に種々の分子が自発的に高密度・高配向な分子膜を形成することを自己組織化(Self-assemble:SA)といい、形成された単分子膜を自己組織化単分子膜(Self-Assembled Monolayers:SAMs)といいます。
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Q
SAMsを形成するための基板の浸漬条件を教えてください。 (溶媒・溶液安定性・濃度・浸漬時間など)
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A
溶媒や濃度、および浸漬時間に制限はありませんが、条件により膜の配向や密度に影響を与えます。目的に応じて調整、検討を行ってください。
下記にこれまで報告されている浸漬条件の一例を示します。(1)溶媒
チオール類が溶解し、それらと化学反応しないものが使用可能です。エタノールを使用した報告例が比較的多くみられます。
必要に応じて蒸留したものや、溶液中の溶存酸素を除去するために不活性ガス(窒素ガスまたはアルゴンガス)でバブリングしたものを使用します。
また、末端NHSエステル型などは、アルコール類やアミン類およびチオール類と反応する恐れがあり、溶媒中の水で分解する恐れもありますので、脱水した溶媒を使用するなど、試薬によっては使用時に注意が必要な場合があります。(2)溶液安定性
溶媒中の溶存酸素によるチオールからジスルフィドへの酸化や水分による分解が考えられるため、溶液の用時調整をお勧めします。
チオール溶液保存中に生成する副生成物は主にジスルフィドです。(3)濃度
数μ~数10 μmol/Lで一般的に行われています。(4)浸漬時間
数10分~数時間。
濃度にもよりますが、チオール類の吸着は比較的短時間でもかなり飽和吸着に近い形で吸着しますが、その後ゆっくりと時間をかけて配向性が高くなると言われています。
取扱条件
性状: | 本品は、白色~微黄色粉末でわずかに臭気がある。 |
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純度(HPLC): | 97.0% 以上 |
NMRスペクトル: | 試験適合 |
保存条件: 冷蔵 , 取扱条件: 窒素置換 |