02 酸化ストレス関連試薬

Anti-Nitroguanosine polyclonal antibody

DNAダメージ検出抗体

  • 製品コード
    AB01  Anti-Nitroguanosine polyclonal antibody
  • 化学名
    Polyclonal anti-nitroguanosine antibody
容 量 本体価格
50 μg ¥56,600

性質

8-ニトログアノシンは、一酸化窒素(NO)とスーパーオキシドラジカルとの反応から生じる過酸化亜硝酸(パーオキシナイトライト)や、ミエロパーオキシダーゼ/亜硝酸イオン/過酸化水素、等によってグアノシンがニトロ化されて生成する修飾核酸である。これまでに、ウイルス感染1,2)、細菌感染3,4)、炎症性疾患5)、がん5)、喫煙6)、などでグアニンのニトロ化が亢進していることが明らかになり、酸化ストレスの新しいバイオマーカーとして注目されている。また最近では、シグナル伝達物質として知られているサイクリックGMP (cGMP)がニトロ化された8-ニトロcGMPの生体内での生成が同定され3)、活性酸素シグナルの新しいメディエーターとしての機能が示唆されている3,7)
本抗体は、図1に示すように正常な核酸塩基は認識しないが、ニトロ化核酸に対しては、ニトログアノシンのみならずニトログアニン、ニトロキサンチンといったニトロ化塩基や、それらのヌクレオチドなどに対して優れた反応性を示す。このため、本抗体は、グアニンの8位がニトロ化されたものを幅広く認識する、グアニンニトロ化のユニバーサルな抗体である。
ウサギ由来であるためマウスなどげっ歯類の動物の組織染色に適用できる。

本抗体は熊本大学医学部赤池孝章先生との共同開発によるものである。

200 μg/mL PBS溶液、防腐剤として0.1% ProClinを含む。
冷凍溶液、冷凍保存(解凍後は冷蔵保存)

マニュアル

はじめての抗体標識プロトコル

死細胞数を測りたい(吸光測定)

Cytotoxicity LDH Assay Kit-WST を用いた細胞毒性試験の例を紹介

お役立ち情報

技術情報

検出例

  

インフルエンザウイルス感染マウスの肺上皮組織切片と蛍光(Vector Red)標識抗マウス抗体によって
免疫組織染色した画像。(熊本大学医学部微生物学教室 赤池孝章教授ご提供)

下図はプレートに固相化したNO2-Guanosine結合BSAと各種の物質に対する、本抗体の反応を競合法ELISAで検定したものである。本抗体が反応する物質は濃度に依存した右下がりの曲線を与え抗体が反応していることを示している。抗体が反応しない物質に対しては、競合物質の濃度に関係なく抗体は固相化したNO2-Guanosine結合BSAに反応するためほぼ一定の値を示す。

ポリクローナル抗体の反応性(IC50
・強く反応する(1 μmol/L)
8-NO2-guanosine, 8-NO2-guanine
・交差反応なし
guanosine, guanine, 8-OH-guanine, 3- NO2-tyrosine

使用濃度
ELISA (5 μg/mL)、免疫組織染色(10 μg/mL)

動物種
ウサギ(日本白色種)

溶解例

ELISA(5 μg/mL)、免疫組織染色(10 μg/mL)

参考文献

参考文献を表示する

1) T. Akaike, S. Okamoto, T. Sawa, J. Yoshitake, F. Tamura, K. Ichimori, K. Miyazaki, K. Sasamoto and H. Maeda, "8-nitroguanosine formation in viral pneumonia and its implication for pathogenesis", Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 2003, 100, 685.
2) J. Yoshitake, T. Akaike, T. Akuta, F. Tamura, T. Ogura, H. Esumi and H. Maeda, "Nitric oxide as an endogenous mutagen for Sendai virus without antiviral activity", J. Virol., 2004, 78, 8709.
3) T. Sawa, M. H. Zaki, T. Okamoto, T. Akuta, Y. Tokutomi, S. Kim-Mitsuyama, H. Ihara, A. Kobayashi, M. Yamamoto, S. Fujii, H. Arimoto and T. Akaike, "Protein S-guanylation by the biological signal 8-nitroguanosine 3',5'-cyclic monophosphate", Nat. Chem. Biol., 2007, 3, 727.
4) M. H. Zaki, S. Fujii, T. Okamoto, S. Islam, S. Khan, K. A. Ahmed, T. Sawa and T. Akaike, "Cytoprotective function of heme oxygenase 1 induced by a nitrated cyclic nucleotide formed during murine salmonellosis", J. Immunol., 2009, 182, 3746.
5) Y. Terasaki, T. Akuta, M. Terasaki, T. Sawa, T. Mori, T. Okamoto, M. Ozaki, M. Takeya and T. Akaike, "Guanine nitration in idiopathic pulmonary fibrosis and its implication for carcinogenesis", Am. J. Respir. Crit. Care. Med., 2006, 174, 665.
6) T. Sawa, M. Tatemichi, T. Akaike, A. Barbin and H. Ohshima, "Analysis of urinary 8-nitroguanine, a marker of nitrative nucleic acid damage, by high-performance liquid chromatography-electrochemical detection coupled with immunoaffinity purification: association with cigarette smoking", Free Radic. Biol. Med., 2006, 40, 711.
7) K. A. Ahmed, T. Sawa and T. Akaike, "Protein cysteine S-guanylation and electrophilic signal transduction by endogeneous nitro-nucleotides", Amino Acids, 2011, 41(1), 123.
8) T. Sawa, H. Arimoto and T. Akaike, "Regulation of redox signaling involving chemical conjugation of protein thiols by nitric oxide and electrophiles", Bioconjugate Chem., 2010, 21(7), 1121.

よくある質問

Q

ニトログアノシンは酸化ストレスの指標として使用されますが、ニトログアノシンの他に酸化ストレスマーカーとなるものはありますか?

A

酸化ストレスマーカーについてまとめた資料を作成しております。
カスタマーサポートの視点から、各酸化ストレスマーカーの特徴・測定サンプルの前処理方法などを記載しておりますので、ご参照ください。

下記URLよりダウンロード可能です。

「はじめての酸化ストレスマーカー測定プロトコル~カスタマーサポートの視点から~」

Q

この抗体を用いることで何がわかりますか?

A

8-Nitroguanosineは、一酸化窒素(NO)と活性酸素(スーパーオキサイドアニオンラジカル)によって生じる過酸化亜硝酸(パーオキシナイトライト)によってRNAがニトロ化された核酸です。
生体組織が炎症を起こすと多量のNOが産生され、多くの過酸化亜硝酸が生じて、グアノシン,デオキシグアノシンをニトロ化することが知られております。
8-Nitroguanosineの局在や量などを調べることにより、8-Nitroguanosine残基の役割や遺伝子傷害、発癌機構の解明に役立つことが期待されます。


*ポリクローナル抗体で染色された場合、次のような確認を行なうことをお勧めします。
1.標準の8-Nitroguanineと競合させて染色されなくなること
2.Sodium hydrosulfiteなどの還元剤で試料中のニトログアノシン、ニトログアニンをアミノグアノシン、アミノグアニンに還元して染色されなくなること

Q

抗ニトログアノシン抗体はどのくらい保存できますか?

A

有効期間は設けておりませんが、希釈前の段階で冷蔵で1年使用できることを確認しております。

凍結・融解の繰り返しは劣化を早めますので、一旦解凍後は冷蔵にて保管してください。

また、希釈されますと吸着などもあり、期間の保証は出来ません。

取扱条件

規格
性状: 本品は、無色~淡黄色微濁液体である。
力値: 試験適合
取扱条件
1.保存方法:冷凍

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