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製品形態

包装 :1 ml x 5本
性状 :淡黄色溶液
溶液組成 :0.3 mol/l NaCl、0.3 mol/l NaOH溶液
濃度 :45 mmol/l 以上(出荷時)
  • *経時的に分解し、亜硝酸および硝酸イオンに変化します。
    (-80°C保存で12ヵ月後:約10 %分解、-20°Cで3ヵ月後:約35 %分解)

性質

  • Peroxynitriteはアルカリ領域では比較的安定ですが、酸性領域では速やかに硝酸イオンに分解します。
  • pH 7.4におけるPeroxynitriteの半減期は1.9秒です。
  • 本製品は製造後直ちに液体窒素で急速凍結し、その後は -80 ℃で保存されております。
  • その間の分解は極めて遅いため、出荷時までは規格濃度以上を維持しております(濃度および濃度測定日は外装に記載)。
  • お手元での保存は、下記の安定性データをご参照ください。

使用上の注意

  • 長期間保存する場合は、-80°C以下で保存してください。本品は冷凍(-20℃)条件下でも経時的に劣化します(下図参照)。-80°C以下での保存が難しい場合は、できるだけ早く使用してください。
  • アルカリ溶液(1 mmol/l NaOH等)またはbuffer溶液で希釈して使用してください。希釈後は直ちにご使用ください。
  • 溶液はアルカリ性です。取り扱いには十分ご注意ください。

濃度算出方法

  1.  Peroxynitrite溶液を0.1 mol/l NaOH溶液で100倍希釈し、300 nm付近の極大吸収波長での吸光度を測定する。
  2. モル吸光係数:1670 / (mol/l) (cm)を用い、以下の式から濃度を算出する。

濃度 ( mmol/l ) =(吸光度/1670 )× 100 × 1000

  • 凍結保存中の Peroxynitrite 濃度は、ラベルに表記されている出荷時の濃度と左のグラフから概算してください。

参考文献

  1. W. H. Koppenol, J. J. Moreno, W. A. Pryor, H. Ischiropoulos, J. S. Beckman, Chem. Res. Toxicol.,1992, 5, 834.
  2. N. Hogg, V. Darley-Usmar, M. T. Wilson, S. Moncada, Biochem. J., 1992, 281, 419.

P332: Peroxynitrite溶液
Revised Nov., 21, 2023