解糖系/ ミトコンドリア膜電位測定キット
Glycolysis/JC-1 MitoMP Assay Kit
- 誰でも簡単に実験ができるプロトコルを同梱
- 実験に必要な試薬が全て同梱されたオールインワンのキット
- キット 1 つで 2 つの指標(乳酸産生量とミトコンドリア膜電位)を評価可能
解糖系は細胞の主要な代謝経路の 1 つであり、その代謝産物である乳酸は解糖系の機能をモニタリングするための指標として利用されています。また、ミトコンドリアは細胞が生きていくためのエネルギーを産生する重要なオルガネラであり、ミトコンドリア膜電位はミトコンドリア機能の指標の1 つとしてよく用いられています。ミトコンドリア機能が低下した老化細胞では解糖系を亢進させることや、解糖系に強く依存するがん細胞においては、解糖系が抑制されてもミトコンドリア機能を活性化することで生存を維持することが報告されています。このように、解糖系とミトコンドリアの機能を併せて見ることは、老化やがんなどの様々な疾患における治療戦略の開発に繋がることが期待されています。
Glycolysis/JC-1 MitoMP Assay Kit は、乳酸産生量の測定(Lactate Assay)とミトコンドリア膜電位の測定(JC-1 Assay)ができるキットです。本キットには、これらの評価に必要な試薬が全て同梱されています。
<原理>
本製品では、細胞外へ排出された乳酸量を WST ホルマザンを用いた吸光度法で測定し、ミトコンドリア膜電位を低分子蛍光色素 JC-1 を用いて蛍光法で測定します。

- ディッシュまたはマイクロプレートに細胞を準備する
- 必要に応じて薬剤刺激を行う
- 細胞培養上清を半分量回収する
- 3のサンプルを用いて Lactate Assay を行う
- ディッシュまたはマイクロプレートに残った細胞を用いて JC-1 Assay を行う
<キット内容>

<実験例>
2-Deoxy-D-glucose 処理した細胞を用いた評価
2-Deoxy-D-glucose(2-DG)で処理した HeLa 細胞の乳酸産生量およびミトコンドリア膜電位を測定しました。 結果、2-DG 処理により HeLa 細胞の乳酸産生量は減少し解糖系が阻害された一方で、ミトコンドリア膜電位の上昇が確認されました。
