<特長> |
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リソソームは不要な物質を分解することで生体内恒常性の維持に寄与しています。リソソームの機能不全は神経変性疾患等の発症・進展に深く関与していることから、リソソームを詳細に解析することが病態の解明や治療薬の開発に有用であると考えられています。リソソームの生細胞解析では低分子蛍光色素を用いたライブイメージングが汎用されてきましたが、特異性や pH 変化による染色能の低下が課題として挙げられてきました。本製品はこれらの課題を解決した製品です。
既存色素と LysoPrime Green(本製品)のリソソーム局在性をリソソームマーカータンパク LAMP1-RFP 発現 HeLa 細胞を用いて比較しました。既存色素による染色ではリソソーム以外にも分散してバックグラウンドが高くなったのに対し、LysoPrime Green ではバックグラウンドが抑えられる結果が得られました(蛍光画像 Merged)。また、蛍光画像の範囲において蛍光強度を測定した結果、LysoPrime Green は既存色素と比較してリソソームへの局在性が高いことが判りました(右図)。
本製品および既存色素は酸性状態にあるリソソームに集積する性質を有しますが、リソソーム酸性阻害剤である Bafilomycin A1(BafA1)で処理すると、既存色素はリソソームから離れることで蛍光シグナルが著しく低下します。その一方で、本製品はリソソームに保持されやすい構造を有するため蛍光シグナルの低下が抑えられました。
品名 | 容量 | 希望納入価格(¥) | メーカーコード |
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LysoPrime Green - High Specificity and pH Resistance | 10 μl | ¥13,000 | L261 |
10 μl × 3 | ¥27,000 |