ミトコンドリアは、 ATP 等のエネルギー産生の場であり、その活性の変化や機能障害ががんや老化、神経変性疾患などと密接に関連しています。そのため、ミトコンドリアの状態を理解することは重要であり、その指標としてエネルギー産生に伴い生じる膜電位差が評価されています。
本キットは、一般的なミトコンドリア膜電位感受性色素である JC-1 を用いており、はじめての方でも使い易いよう、難溶性色素の溶解プロトコルをはじめ様々なアプリケーションをご用意しております。
測定原理
ミトコンドリアが正常で膜電位が保たれた状態では JC-1 が凝集し赤色の蛍光を発し、膜電位が低下すると JC-1 が単量体として存在し緑色の蛍光を発します。この赤色と緑色の蛍光強度比より、ミトコンドリア膜電位の変化を評価することができます。
汎用装置を用いた細胞での解析例
Jurkat 細胞をアポトーシス誘導剤である Staurosporine で処理し本キットを用いて染色した後、蛍光顕微鏡、フローサイトメトリー、プレートリーダーにより解析しました。
<蛍光顕微鏡> | |
![]() |
|
<フローサイトメーター> | <プレートリーダー> |
![]() |
![]() |
品名 | 容量 | 希望納入価格(¥) | メーカーコード |
---|---|---|---|
JC-1 MitoMP Detection Kit | 1 set | 23,000 | MT09 |