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老化細胞検出キット

Cellular Senescence Detection Kit - SPiDER-β Gal

<特長>
  1. ・固定化せず簡便に老化細胞を検出
  2. ・蛍光検出による定量解析が可能
  3. ・固定化細胞を用いた多重染色に適用できる

 本製品は老化マーカーの 1 つとして広く用いられている SA-β-gal (senescence-associated β-galactosidase) を特異的に検出することができるキットです。キットに含まれる蛍光基質 (SPiDER-β Gal) は優れた細胞膜透過性を有し、内在性 β- ガラクトシダーゼ活性を抑制する試薬と併用することで生細胞にも利用でき、フローサイトメトリーを用いた定量解析が可能です。

 継代数の異なる WI-38 細胞を核染色試薬 (Hoechst 33342) で全細胞を染色し、SPiDER-β Gal で SA-β- gal を指標とした老化細胞を染色しました。その後、共焦点定量イメージングサイトメーター (横河電機株式会社 CQ1) を用い、全細胞数に対し、SPiDER-β Gal で染色された老化細胞数の割合を算出し (左図)、陽性率として定量解析を行いました。その結果、継代数の多い WI-38 細胞においては高い陽性率となりました(右図)。

品名 容量 希望納入価格(¥) メーカーコード
Cellular Senescence Detection Kit- SPiDER-β Gal 10 assays 38,000 SG03

 

老化細胞を用いた硫化水素およびサルフェン硫黄の検出例
 本誌のテーマ「生体イオウ」にあわせて、継代数の異なる若い細胞と老化細胞を用いた評価を試してみました。

 実験では、老化細胞のモデルとして継代培養を
繰り返した WI-38 細胞 (Passage 13) を用い、
a)SPiDER-β Gal による SA-β-gal の検出、
b)HSip-1 DA による硫化水素の検出、
c)SSP4 によるサルフェン硫黄の検出を試みた。
 結果、継代培養を繰り返した WI-38 細胞におい
て老化細胞マーカーである SA-β-gal が検出され、
さらにサルフェン硫黄の変動が示唆された。一方
で、硫化水素の変動は確認できなかった。
 サルフェン硫黄をはじめとする活性硫黄種が、
細胞老化に対してどのように働いているのか含め
て、今後のさらなる研究の進展が期待される。

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