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commercial

ミトコンドリア内鉄検出蛍光試薬

Mito-FerroGreen

<特長>
  1. Fe2 + への高い選択性
  2. 生細胞中のミトコンドリアに局在する Fe2 + を検出
  3. 励起波長 505 nm、蛍光波長 535 nm で測定可能

 鉄は、生体内で最も多く存在する遷移金属元素であり、酸素の輸送体であるヘモグロビンや様々な酵素に含まれる必須の物質です。しかしながら、遊離の二価鉄(Fe2 +)は過酸化水素と反応することによって強力な活性酸素であるヒドロキシラジカルを産生し、DNA 損傷や過酸化脂質、アポトーシスを引き起こすことが知られており、神経変性疾患や慢性炎症性疾患などの様々な疾病との関連が示唆されています。
 Mito-FerroGreen は、 FeS クラスターやヘム合成の場として知られるミトコンドリア内の遊離の二価鉄(Fe2 +)と選択的に反応し、蛍光(λex = 505 nm, λem= 535 nm)を発する試薬で、ミトコンドリア内二価鉄(Fe2 +)のライブセルイメージングが可能です。

各金属種に対する反応選択性
フィルター:500 nm(Ex)/ 535 nm(Em)
50 mmol/l HEPES Buffer(pH 7.4)1 ml 中に1 mmol/l Mito-FerroGreen 2 μ l、10 mmol/l 各種金属 2 μ l 及び 1 mg/ml Esterase 20 μ l を加え室温にて 1 時間反応後の蛍光強度を測定した。

ミトコンドリア内鉄のライブイメージング
フィルター:488 nm(Ex)/ 500-565 nm(Em)
HeLa 細胞に Mito-FerroGreen を添加し、ミトコンドリアに内在する鉄を蛍光にて検出した(左図)。一方、鉄を添加した HeLa 細胞では、Mito-FerroGreen の強い蛍光がみられ(中央図)、鉄キレート試薬 Deferoxamine(DFO)と鉄を添加した細胞では、Mito-FerroGreen の蛍光はほどんど見られなかった(右図)。

品名 容量 希望納入価格(¥) メーカーコード
Mito-FerroGreen 50 μg × 2 25,000 M489

本製品は、岐阜薬科大学薬化学研究室 永澤秀子先生、平山祐先生のご指導の下、製品化しました。

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