マイトファジー検出蛍光試薬

Mitophagy Detection Kit

　マイトファジーは酸化ストレスや DNA 損傷等により不良化したミトコンドリアを選択的に除去するシステムです。本キットの低分子蛍光プローブは、細胞内のミトコンドリアに集積し共有結合により固定化され、マイトファジーが誘導されると蛍光が増強し可視化できます。

＜実験例＞

＜本キットを用いた論文の紹介＞
　リソソームで分解しきれなかった酸化損傷タンパク質やミトコンドリアは不溶性物質として細胞内に蓄積されるが、これらはリポフスチンと呼ばれ、神経変性疾患への関与について盛んに研究されている。筆者らは、老化細胞において、マイトファジーの低下、ミトコンドリアの増大、 ROS 発生量の増加を確認し、ミトコンドリアの分解や分裂能の低下がリポフスチン形成へ関与することを報告している。
詳細は下記論文を参照ください。
J. Koniga, C. Otta, M. Hugoa, T. Junga, A. L. Bulteaub, T. Grunea and A. Hohna, “Mitochondrial contribution to lipofuscin formation”, Redox Biology., 2017, 11, 673.