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細胞内滞留型 β-galactosidase 検出蛍光プローブ

SPiDER-βGal

<特長>
  1. 生きた細胞・組織を用いた一細胞レベルでの発現細胞の蛍光イメージングが可能
    もちろん、X-gal のように固定化した細胞も使用可能
  2. プローブが細胞外へ流出しないため、既存のβ-galactosidase 蛍光プローブよりも高感度
    プローブが細胞内に滞留するため、FCM の感度も向上

 

 大腸菌由来の β- ガラクトシダーゼ遺伝子(lacZ)は、レポータージーンアッセイマーカーとして幅広く用いられています。代表的な検出方法として、X-gal 染色が広く利用されていますが、細胞膜透過性が乏しいため、細胞や組織を固定化する必要があります。また、従来の蛍光試薬は細胞内滞留性が低いため、β-galactosidase 未発現細胞と発現細胞を明瞭に区別できないことが課題でした。
 浦野、神谷らが開発した SPiDER-βGal は、細胞膜透過性と細胞内滞留性を有する新たな蛍光試薬です 1)
 本試薬は、β- ガラクトシダーゼとの酵素反応により、キノンメチドと呼ばれる中間体を形成して、近傍のタンパク質中の SH 基等の求核性基と安定な共有結合を形成し、蛍光性になります。このように、反応した試薬が細胞内タンパク質に固定化されることで優れた細胞内滞留性を有し、その結果、β-galactosidase 発現細胞を一細胞レベルで明確に検出することが可能となります。

参考文献

1) Y. Urano, M. Kamiya and T. Doura, WO 2015174460, A1, (19, November, 2015).

 

品名 容量 希望納入価格(¥) メーカーコード
SPiDER-βGal 20 μg×3 42,000 SG02
本製品は東京大学の浦野泰照教授、神谷真子講師らにより開発された製品です。