お役立ち情報

ミトコンドリア研究用試薬の比較

 

細胞内で重要な機能を持つミトコンドリアは、酸化的リン酸化によるATP産生の場であるだけでなく、その活性や機能障害が癌や老化、アルツハイマーやパーキンソン病等の神経変性疾患などと密接に関与しており、ミトコンドリアの状態を理解することは特に重要視されています。

 

 

 下記表では、ミトコンドリア研究用試薬として、損傷ミトコンドリアの品質管理システムであるマイトファジー検出(Mitophagy Detection Kit, Keima-Red)をはじめ、ROS:活性酸素種の検出(Si-DMA、MitoSOX)およびROSにより酸化を受け生じた過酸化脂質などの脂溶性過酸化物の検出(MitoPeDPP)、更にはミトコンドリア染色用および膜電位依存的な各種蛍光プローブ(MitoBright LTシリーズ [Green] [Red] [Deep Red])、MitoTrackerシリーズ、Rhodamine 123JC-1)の特徴を紹介している。

 

マイトファジーおよび酸化ストレス関連研究用試薬

検出対象 マイトファジー 脂溶性過酸化物 一重項酸素

スーパーオキサイド

試薬名 Mitophagy Detection Kit*3 Keima-Red MitoPeDPP Si-DMA MitoSOX
検出原理 マイトファジーによる
ミトコンドリア内のpH低下に
応答し蛍光が増大
マイトファジーによる
ミトコンドリア内のpH低下に
応答し蛍光特性が変化
脂溶性過酸化物に特異的
に応答して蛍光が増大
一重項酸素に特異的に
応答して蛍光が増大
スーパーオキサイドに
特異的に応答して
蛍光が増大
ミトコンドリア集積性
(共有結合)
-
(発現タンパク質)

(静電的相互作用)

(静電的相互作用)

(静電的相互作用)
生細胞の染色・観察
(染色後の固定)

(×)

(×)

(×)

(×)

(×)
固定細胞への染色・観察 × × × × ×
励起/蛍光 (nm) 530/700  550 & 440/620 452/470 644/670 510/580
染色時間*1 30分~ *2 15分~ 45分~ 10分~
同仁製品コード MD01 - M466 MT05 -

*1 試料の種類や試薬濃度に応じて変わる
*2 細胞に遺伝子導入しKeima発現株を構築
*3 キットコンポーネントMtphagy Dye[コード:MT02]]を単品発売致しました。

膜電位および局在確認用試薬

検出対象 ミトコンドリアの膜電位差 ミトコンドリアの局在
試薬名 JC-1 MitoBright LT series MitoTracker series Rhodamine 123
検出原理 ミトコンドリアの膜電位に
応答して蛍光特性が変化
静電的相互作用で集積 静電的相互作用で集積 静電的相互作用で集積
生細胞の染色・観察
(染色後のPFA固定)

(×)

(○)

(○)

(×)
固定細胞への染色・観察 × × × ×
細胞内長期滞留性 - × ×
血清入り培地中での染色 - × ×
励起/蛍光 (nm) 高い膜電位: 514/529
低い膜電位: 585/590
Green:493/508
Red:547/563
Deep Red:643/663
490/516 ~ 644/665 507/529
染色時間*1 10~60分 10分~ 15~45分 15分~
同仁製品コード MT09 MT10  MT11  MT12 -- R233
*1 試料の種類や試薬濃度に応じて変わる

金属イオン検出試薬

検出対象 ミトコンドリアのCa ミトコンドリアの鉄
試薬名 Rhod 2-AM Mito-Ferro Green
検出原理 ミトコンドリアに集積後
細胞内Ca2+と結合し
蛍光強度が増大
鉄(II)イオンと選択的に
反応し強い蛍光を発する
ミトコンドリア集積性
(静電相互作用)

(静電相互作用)
生細胞の染色・観察
(染色後のPFA固定)

(×)

(×)
固定細胞への染色・観察 × ×
励起/蛍光 (nm) 553/576 505/535
染色時間*1 30~60分 30~
同仁製品コード R002 M489

製品分類一覧

分類一覧から探す