残留塩素測定キット-SBT法
水質分析用試薬―残留塩素
-
製品コードZK01-50 残留塩素測定キット-SBT法
容 量 | メーカー希望 小売価格 |
富士フイルム 和光純薬 |
---|---|---|
1 set | ¥9,600 | 340-90761 |
・ヤマト運輸の代金引換サービスで購入できます。お申し込みはこちらから
・本製品は試験成績書のダウンロードができません。お問合せフォームよりご依頼をお願い致します。
1 set | ・色調比色計 ・試験管 ・スポイド ・残留塩素測定試薬-SBT法 (100回用) ・高温用色調比色板 |
x 1 x 2 x 1 x 1 x 1 |
---|
性質
遊離残留塩素と瞬時に反応し、青緑色に発色する。
古くから水道水およびプール水中の消毒には次亜塩素酸ソーダなどの塩素剤が用いられてきた。わが国では水道法により水道水中の遊離残留塩素濃度は0.1 mg/L(0.1 ppm)以上を維持することが定められており、また、近年公衆浴場等の浴槽水からのレジオネラ菌類に対し、塩素剤を用いた浴槽水の殺菌が有効であるために、厚生労働省から浴槽水中の遊離残留塩素濃度を維持・管理するよう指針が出されている。
残留塩素濃度の測定には、安価で操作性の良いN,N-Diethylphenylenediamine (DPD)が測定試薬として汎用されているが、1) 検水への溶解・混和が煩雑である、2)結合塩素と反応しやすい、3)溶液状態で不安定であるなどの問題があった。
残留塩素測定キット-SBT法は、新規発色試薬(SBT)を使用しDPDより高感度で、溶液の安定性の向上を実現した。
また、SBT法は殺菌能力の少ない結合型塩素とは反応しない。数箇所から採取した源泉水に次亜塩素酸を添加したものを測定したところ、DPDと高い相関性があることが分かった。このようにSBT法は多種多様な成分が含まれる温泉水においても正確に遊離残留塩素濃度を求めることができる。
これまでの測定試薬では変異原性や毒性が危惧されるが、SBTはAmes試験により変異原性が陰性であることを確認している。DPDおよびSBTに関し、HeLa細胞を用いて細胞毒性試験を行なったところ、 LD50はSBT:13,500 μmol/L、DPD:50 μmol/Lとなり、SBTはDPDに比べて非常に低い細胞毒性を示した。
本キットを使用することにより、安全で正確な残留塩素濃度を測定することが出来る。
開発元 | 株式会社同仁グローカル |
---|
マニュアル
技術情報
特長
1)発色試薬は安定な水溶液で、DPD法のように溶解 ・ 混和の操作が不要である。
2)感度はDPD法の約2倍を示す。
3)0~2.0 ppmまでの遊離残留塩素を測定できる。
4)変異原性を示さず、細胞毒性はDPDに比べ極めて低い。
操作方法
1)試験管の下部のラインまで検水を入れる。
2)検水調整液(白キャップ点眼瓶)を2滴加え軽くふり混ぜる。
3)色素液(青キャップ点眼瓶)を1滴加え軽くふり混ぜる。
4)発色後ただちに色調比色計にセットし、遊離残留塩素濃度を求める。
*操作方法はプロトコルを参照。
注意事項
キットには100回分の試薬が添付されております。
キットをご購入いただくだけですぐに測定することが出来ます。
試薬が無くなった際には、下記の試薬を販売しておりますので、こちらをご購入ください。
・残留塩素測定試薬-SBT法(品コード:ZK01-60)
100回用、500回用(色素液+検水調整液)
・色素液(品コード:ZK01-70) 100 mL
・検水調整液(品コード:ZK01-80) 200 mL
※色素液(100 mL)+検水調整液(200 mL)で2000回測定出来ます。
温泉水におけるSBTとDPDの相関性 |
SBTおよびDPDの毒性試験 |
参考文献
1) R. Sakamoto, D. Horiguchi, T. Ikegami, M. Ishiyama, M. Shiga, K. Sasamoto and Y. Katayama, "A New Water-solujble Chromogenic Indicator: An Application to the Determination of Chlorine in Aqueous Solution", Analytical Sciences, 2003,19, 1445.
よくある質問
-
Q
保管はどのようにすればよいのでしょうか?
-
A
高温多湿を避けて保管してください。
車中やボイラー室などに放置すると色調比色計などに容器変形などが起こる可能性があります。
また、長期保存の際、薬品類は冷蔵での保管をお勧めします。
開封後は、きちんと蓋を閉めて保管してください。
-
Q
検水中の残留塩素濃度が高すぎる時はどうすれば良いのでしょうか?
-
A
純水や沸騰させ冷ました水道水などで希釈してください。(希釈液に塩素を含ませないため)
求めた残留塩素濃度を希釈倍率で掛けたものが検水中の残留塩素濃度になります。
-
Q
検水調整液と色素液の入れる順番を間違えてしまいました。 測定値に影響はありますか?
-
A
ミネラル成分が多い検水では、正しい残留塩素濃度を示さない可能性があります。
必ず、検水調整液を先に入れてください。
-
Q
検水調整液や色素液の量を間違えた場合はどうなりますか?
-
A
色素液は2~3倍多く使用しても残留塩素量に相当する量しか発色しませんので、
過剰に使用しても差し支えありません。ただしその分、測定できる回数が少なくなります。
検水調製液を少なく使用した場合は、発色に影響がでて、値が低く出る可能性があります。
-
Q
色素液を加えた後は直ぐに測定できますか?
-
A
直ちに測定可能です。
色素液を添加し、振り混ぜた後は直ぐに色調比色計にセットして測定してください。
-
Q
このキットの測定範囲を教えてください?
-
A
0~2 ppmで測定できます。
-
Q
キットの中の薬品が無くなったのですが、どのように購入すればよいでしょうか?
-
A
薬品だけを別途販売しております。
ご使用量にあわせてご購入ください。
【残留塩素測定試薬-SBT法】
色素液・検水調整液がセットになっています。
100回用と500回用があります。【色素液】
色素液(100 mL)をポリ瓶に入れております。
空になった点眼瓶(青)に詰め替えてご使用ださい。
下記の検水調整液とセットにすると2000回分になります。【検水調整液】
検水調整液(200 mL)をポリ瓶に入れております。
空になった点眼瓶(白)に詰め替えてご使用ください。
上記の色素液とセットにすると2000回分になります。