-SulfoBiotics- Biotin-HPDP(WS) solution
生体硫黄解析用試薬
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製品コードSB17 -SulfoBiotics- Biotin-HPDP(WS) solution
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CAS番号-
容 量 | メーカー希望 小売価格 |
富士フイルム 和光純薬 |
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500 μl | ¥25,100 | 345-91931 |
性質
-SulfoBiotics-Biotin-HPDP(WS) solutionは、ニトロシル化、スルフヒドリル化、パルミトイル化などのタンパク質チオール修飾の解析法として知られているBiotin switch法に適用される試薬である。本品を用いることでBiotin switch法でタンパク質のスルフヒドリル (SH) 基にジスルフィド結合を介してビオチンを導入後、ストレプトアビジン固定化樹脂と還元剤を用いてビオチンラベル化タンパク質を精製することができる。従来より、Biotin switch法にはBiotin-HPDPが汎用されているが、Biotin-HPDPは溶媒に対する溶解性が非常に低く、DMSO、DMFなどの有機溶媒を用いて溶解する必要があった。そのため、有機溶媒を用いず、また、ビオチン化試薬の濃度を高くしてビオチン化反応をしたい、という要望が存在していた。-SulfoBiotics-Biotin-HPDP(WS) solutionは、水への溶解性を飛躍的に向上したことでBiotin-HPDPの課題を克服した製品である。また、20 mmol/lの水溶液タイプのため、試薬の溶解操作も不要である。
開発元 | Dojindo Molecular Technologies, Inc. |
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マニュアル
技術情報
試薬の溶解性の比較
各試薬にその濃度が20 mmol/lとなるように水を加えたところ、Biotin-HPDP(WS)は水に溶解して澄明な溶液となったが、Biotin-HPDPは不溶であった(上写真)。Biotin-HPDP(WS)では高濃度の水溶液を調製することが可能なことから、タンパク質のビオチン化反応に有機溶媒を一切使用する必要がない。Biotin-HPDP(WS) solutionは、20 mmol/lの水溶液タイプであり、ビオチン化反応に使用するバッファーに必要量のBiotin-HPDP(WS) solutionを添加・希釈するだけであるため、試薬の溶解操作も不要である。
ラベル化効率の比較
X mmol/l Biotin-HPDP or Biotin-HPDP(WS)
↓Incubate at 37℃ in RIPA buffer
電気泳動(CBB染色)
Biotin-HPDP(WS) solutionを用いたタンパク質内S-ニトロシル基の回収・検出原理
参考文献
1) S. R. Jaffrey and Solomon H. Snyder, "The biotin switch method for the detection of S-nitrosylated proteins ", Sci. STKE, 2001, 86, pl1.
2) X. Wang, N. Kettenhofen, S. Shiva, N. Hogg, and M. Gladwin, "Copper dependence of the biotin switch assay: modified assay for measuring cellular and blood nitrosated proteins", Free Radic. Biol. Med., 2008, 44, 1362.
3) M. T. Forrester, M. W. Foster, M. Benhar, and J. S. Stamler, "Detection of protein S-nitrosylation with the biotin switch technique", Free Radic. Biol. Med., 2009, 46(2), 119.
4) M. D. Kornberg, N. Sen, M. R. Hara, K. R. Juluri, J. V. K. Nguyen, A. M. Snowman, L. Law, L. D. Hester, and S. H. Snyder, "GAPDH mediates nitrosylation of nuclear proteins", Nat. Cell Biol., 2010, 12(11), 1094.
5) J. Wan, A. F. Roth, A. O. Bailey, and N. G. Davis, "Palmitoylated proteins: purification and identification", Nat. Protoc., 2007, 1573.
6) A. K. Mustafa, M. M. Gadalla, N. Sen, S. Kim, W. Mu, S. K. Gazi, R. K. Barrow, G. Yang, R. Wang, and S. H. Snyder, "H2S signals through protein S-sulfhydration", Sci. Signal., 2009, 2(96), ra72.
よくある質問
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Q
Biotin-HPDPとの違いを教えてください。
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A
Biotin-HPDPは殆ど水に溶けず、DMSO等の有機溶媒で数mmol/Lの溶液を調製した後、バッファーで希釈してBiotin switch法のラベル化に使用します。Biotin-HPDPを用いたBiotin switch法では、一般的に終濃度0.3 mmol/L程度で用いられます。
一方、Biotin-HPDP(WS)は水溶性が高いため、有機溶媒を使用する必要がありません。Biotin-HPDP(WS) solutionをバッファーに希釈してラベル化をすることが可能です。
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Q
Biotin Switch法でビオチン標識したタンパク質を回収するためのアビジン固定化樹脂には、どのようなものを用いれば良いでしょうか?
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A
タンパク回収に適用できる市販品をご利用いただくことができます。弊社ではThermo Fisher社のPierceTM NeutrAvidinTM Agarose(製品番号:29200,29201)の使用実績があります。
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Q
誤って試薬を冷凍してしまいました。使用することはできますか?
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A
解凍してご使用下さい。凍結融解を10回繰り返した場合でもBiotinラベル化に影響を与えないことを確認しております。