SAT-3
酸化系発色試薬
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製品コードS302 SAT-3
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CAS番号679787-07-6
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化学名N,N'-Bis(2-hydroxy-3-sulfopropyl)tolidine, disodium salt, tetrahydrate
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分子式・分子量C20H26N2Na2O8S2・4H2O=604.62
容 量 | メーカー希望 小売価格 |
富士フイルム 和光純薬 |
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1 g | ¥23,300 | 341-08861 |
性質
エンザイムイムノアッセイにおける抗体の標識酵素としてはペルオキシダーゼ、アルカリフォスファターゼ、またはガラクトシダーゼ等が用いられているが、最も汎用的に用いられているものはペルオキシダーゼ(POD)である。現在、POD活性を測定するため多くの発色試薬が市販されている。しかし、これらの試薬は脂溶性が高いものが多く、変異原性の危険性を持つものも含まれている。
そのため、水溶性の高いPOD基質は、環境への影響や、人体への暴露の問題も、軽減できると考えられる。
SAT-3は、従来用いられているオルトフェニレンジアミンやTMBZと同じように用いる事ができ、しかも高い水溶性を持つPOD基質である。
技術情報
溶解例
1.5 g/100 mL(水)
参考文献
1) M. Mizoguchi, M. Ishiyama, M. Shiga and K. Sasamoto, "Sensitive Chromogenic Substrate for Detecting Peroxidase Activity", Anal. Commun, 1998, 35, 179.
よくある質問
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Q
SAT-3が緩衝液に溶解しませんどうしたらよいですか?
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A
SAT-3の溶解性は、塩濃度の影響を大きく受けます。ご使用の緩衝液の塩濃度が高い可能性があります。また、初から高濃度で溶かそうとすると溶けにいので、次の要領で溶解してみて下さい。
・水には良く溶けるので、一旦水に高濃度で溶かして、緩衝液で希釈する。
・HEPES等のGood's Bufferを用いる。
・少し加温して溶かす。若しくは超音波を使用する。
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Q
SAT-3の酸化反応が起こると、生成される物質の構造というのはどのような物なのでしょうか?
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A
SAT-3の酸化後の構造は、下記のようなものとなります。
この構造は、「Anal.Commun., 35,179(1998)」にも記載がございます。
取扱条件
性状: | 本品は、白色~淡褐色粉末で水に溶ける。 |
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純度(HPLC): | 95.0% 以上 |
水溶状: | 試験適合 |
pH(25℃): | 6.0~8.0 |
水分: | 9.0~14.0% |
IRスペクトル: | 試験適合 |
保存条件: 冷蔵,遮光 |