-Cellstain®- MitoRed
ミトコンドリア蛍光染色色素
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製品コードR237 -Cellstain®- MitoRed
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化学名9-[2-(4'-Methylcoumarin-7'-oxycarbonyl)phenyl]-3,6-bis(diethylamino)xanthylium chloride
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分子式・分子量C38H37ClN2O5=637.17
容 量 | メーカー希望 小売価格 |
富士フイルム 和光純薬 |
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50 μg x 8 | ¥20,000 | 344-08851 |
性質
MitoRedはRhodamineを基本骨格とする色素で細胞に取りこまれたあとミトコンドリアに集積する特長があるため、ミトコンドリアを特異的に染色することが可能である。20~200 nmol/Lと非常に低濃度でかつ高感度に染色でき、ミトコンドリア選択性に優れた蛍光プローブである。MitoRedはλex/λem=560 nm/580 nmの蛍光特性を持ち、蛍光顕微鏡G励起下で細胞内のミトコンドリアが赤色に蛍光染色されていることが観察できる。本品には溶解用DMSOが1 mL添付されている。
参考文献
1) R. Ikeda, T. Sugita, E. S. Jacobson and T. Shinoda, "Effects of Melanin upon Susceptibility of Cryptococcus to Antifungals", Microbiol. Immunol., 2003, 47(4), 271.
よくある質問
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Q
細胞染色色素の励起と蛍光の波長を教えて下さい。
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A
*AOはフローサイトメトリーなどでは488 nm励起で観察されることもあります
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Q
MitoRedの使用方法を教えて下さい。
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A
Q: MitoRedの使用方法を教えて下さい。
A: 下記にHeLa細胞を用いた例を示します。
*細胞の種類・観察条件等により、試薬濃度や染色条件の検討が必要となります。<試薬>
-Cellstain®- MitoRed
DMSOMitoRed 50 μg(1本分)をDMSO 78 μLで溶解する→1 mmol/L溶液
<操作方法>
1.チャンバースライドに適当な細胞密度になるように細胞を培養する。
(1x105~1x106 cells/mL)
2.培地を除き、軽く洗浄する(培地、PBS, Hank's溶液等)
3.1 mmol/L MitoRed溶液を、培地を用いて最終濃度20~200 nmol/Lになるように希釈する。
(細胞に添加する前にあらかじめ37℃に保温しておいた方がよい)
ウェルに希釈したMitoRed溶液を加え、培養条件下で30分~1時間程度インキュベートする。
4.MitoRed溶液を除き、培地で洗浄する。
5.蛍光顕微鏡G励起下で観察する。
(λex=560 nm、λem=580 nm)細胞の固定を行う場合には、(3)に続いて以下の操作を行う。
4.MitoRed溶液を除き、洗浄する。
(serum freeの培地、PBS, Hank's溶液等)
5.10 %中性ホルマリン緩衝液で15~20 min固定する。
6.PBSで洗浄する。
7.蛍光顕微鏡下で観察する。
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Q
生細胞、死細胞に関係なく細胞内のミトコンドリアを染色するのでしょうか?
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A
生細胞のみとなります。
死細胞ではミトコンドリアの膜電位が失われるので使用できません。
取扱条件
性状: | 本品は、赤紫色~紫褐色固体であり、ジメチルスルホキシド、メタノールに溶ける |
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ジメチルスルホキシド溶状: | 試験適合 |
NMRスペクトル: | 試験適合 |
保存条件: 冷蔵,遮光 | |
危険・有害 シンボルマーク |
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