04 細胞内蛍光プローブ

Quin 2

Quin 2

カルシウムイオン測定試薬

  • 製品コード
    Q001  Quin 2
  • CAS番号
    73630-23-6
  • 化学名
    8-Amino-2-[(2-amino-5-methylphenoxy)methyl]-6-methoxyquinoline-N,N,N',N'-tetraacetic acid, tetrapotassium salt
  • 分子式・分子量
    C26H23K4N3O10=693.87
容 量 本体価格 富士フイルム
和光純薬
50 mg ¥26,000 340-04713

性質

Quin 2は R. Y. Tsienらによって合成されたカルシウムに特異的な蛍光指示薬で、カルシウムと錯形成することによって強い蛍光を示す。マグネシウムとの反応は無視できる。カルシウム選択性のGEDTAの分子構造に蛍光性のキノリン骨格を組込むことにより、Mg2+に対して約105倍の選択性を可能とした(logKCa=7.1,logKMg=2.7)。メトキシ基の存在によって、高い蛍光量子収率を示す(Ca錯体のφ=0.14)。カルシウム錯体の蛍光励起波長は339 nm、蛍光波長は492 nmである。
 和田らは、高濃度食塩溶液(5 mol/L NaCl)中の微量カルシウムの蛍光検出フローインジェクション分析法にQuin 2を適用し、10-6 molレベルのCa2+の迅速定量を可能とした。食塩電解隔膜法の電解槽のモニター法として有用である。

マニュアル

はじめての抗体標識プロトコル

死細胞数を測りたい(吸光測定)

Cytotoxicity LDH Assay Kit-WST を用いた細胞毒性試験の例を紹介

お役立ち情報

技術情報

溶解例

84 mg/100 mL(水)

参考文献

参考文献を表示する

1) R. Y. Tsien, "New Calcium Indicators and Buffers with High Selectivity against Magnesium and Protons: Design, Synthesis, and Properties of Prototype Structures", Biochemistry, 1980, 19 (11), 2396.
2) R. Y. Tsien, T. Pozzan and T. J. Rink, "Calcium Homeostasis in Intact Lymphocytes: Cytoplasmic Free Calcium Monitored with a New, Intracellularly Trapped Fluorescent Indicator", J. Cell Biol., 1982, 94, 325.
3) 和田弘子, 渥美博充, 中川元吉, 高濃度食塩溶液中の微量カルシウムの蛍光検出フローインジェクション定量, Chem. Express., 1989, 4, 381.
4) M. B. Feinstein, J. J. Egan, R. I. Sha'afi and J. White, "The Cytoplasmic Concentration of Free Calcium Inplatelets Is Controlled by Stimulators of Cyclic AMP Production (PGD2, PGE1, FORSKOLIN)", Biochem. Biophys. Res. Commun., 1983, 113, 598.
5) N. Miyoshi, K. Hara, S. Kimura, K. Nakanishi and M. Fukuda, "A New Method of Determining Intracellular Free Ca2+ Concentration Using Quin 2-fluorescence", Photochem. Photobiol., 1991, 53 (3), 415.

よくある質問

Q

細胞内カルシウム測定試薬は何種類かありますが、どのように選べばよいのでしょうか?

A

測定機器や測定波長などで選ばれることが多いようです。
製品名の後ろに[-AM]が付いているものは細胞膜透過型になります。
それぞれの試薬の特性は

【Fura 2】
・2励起1蛍光
  励起(λex= Ca:340 nm, Ca free:380 nm)、蛍光:λem=500 nm
・解離定数:224 nmol/L
・蛍光強度比での測定が出来るので、誤差要因の補正を行なうことが出来る。
=>細胞内Ca濃度の計算が行ない易い。
・最も多く使用されている。
・励起フィルターを切替えなくてはいけないので、切替え間のタイムロスがある。
 (機器の性能にもよる)

【Fluo 3】
・1励起1蛍光
  励起:λex=508 nm、蛍光:λem=527 nm
・解離定数:400 nmol/L
・励起波長が長波長側にあるので細胞に与える障害が少ない
 (NADH,NADPHの影響が出ない)
・Arレーザーによる励起装置が使用出来る。
・スライス標本には適さない
 (Fluo3がスライス表面の死んだ細胞に結合するのか、細胞外のカルシウム濃度を測定する)

【Fluo 4】
・1励起1蛍光
  励起:λex=495 nm、蛍光:λem=518 nm
・解離定数:360 nmol/L
・Fluo3よりも蛍光強度が強い。
・励起波長が長波長側にあるので細胞に与える障害が少ない
 (NADH,NADPHの影響が出ない)
・Arレーザーによる励起装置が使用出来る。
・Fluo3よりも細胞毒性がでやすい。

【Indo 1】
・1励起2蛍光
  励起:λex= 330 nm、蛍光(λem= Ca:410 nm, Ca free:485 nm)
・解離定数:250 nmol/L
・励起波長の切替えの必要がないので、非常に早い速度のCa濃度変化や心筋細胞の
 ような動きの試料も測定できる(但し、検出器は2台必要)

【Rhod 2】
・1励起1蛍光
  励起:λex=553 nm、蛍光:λem=576 nm
・解離定数:1.0 μmol/L
・励起波長が長波長側にあるので細胞に与える障害が少ない
 (NADH,NADPHの影響が出ない)
・Arレーザーによる励起装置が使用出来る。

【Quin 2】
・1励起1蛍光
  励起:λex=339 nm、蛍光:λem=492 nm
・解離定数:110 nmol/L
・一番最初に開発されたプローブ

Q

はじめて測定します。Ca2+プローブの原理や測定方法、トラブルシューティング法を分かり易く教えて下さい。

A

はじめて細胞内Ca2+測定をされる方を対象としたプロトコルを作成しております。
原理、Ca2+プローブの特徴、測定方法、トラブルシューティングの方法等を記載しておりますので、ご参照下さい。

下記リンクよりダウンロード可能です。

「はじめて細胞内Ca2+を測定する方へ -カスタマーサポート担当者の視点から-」

取扱条件

規格
性状: 本品は、淡黄色粉末で水に溶ける。
純度(HPLC): 95.0% 以上
水溶状: 試験適合
モル吸光係数: 34,000 以上(240 nm付近)
取扱条件
1.保存方法:遮光

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