NN solution
比色試薬/金属指示薬
-
製品コードN014 NN solution
-
化学名2-Hydroxy-1-(2-hydroxy-4-sulfo-1-naphthylazo)-3-naphthoic acid, solution
容 量 | メーカー希望 小売価格 |
富士フイルム 和光純薬 |
---|---|---|
50 ml | ¥4,500 | 349-02061 |
性 質
NN溶液ともいう。NNを、有機混合溶媒で希釈した溶液製剤である。使用法はNN diluted with potassium sulfateとはほとんど変わらないが、添加後1~2分間十分に振りまぜた後、滴定に移る。有機溶媒に溶かし増感安定剤を加えてあるので、安定に使用できる。遮光密栓して、冷暗所に保存する。なお、長く保存した場合、瓶壁に固体の付着が認められることがあるが効力に変化はない。
応用例
滴定例:中性の試料溶液50 mLに緩衝剤として8 mol/L KOH(NaOHよりKOHの方が鋭敏な終点を示す)2~4 mL(試料により加減する)を加え(約pH13となる)、時々かきまぜつつ3~5分間放置する(Mgは水酸化物となって沈殿する)。次に必要なら妨害金属のマスキング剤として5%KCN溶液数滴を加え、次にドータイトNN solution 2~4滴を添加してよくかきまぜ、EDTA滴定液で滴定する。終点の変色は赤→青。
0.01 mol/L EDTA滴定液1 mL=0.4008 mg Ca
試料中に大量のMgが共存する場合は以下の方法によってMg(OH)2沈殿生成によるCaの吸着の影響を避けることができ正確な結果が得られる。試料を二分し、その一つについてまず上記の操作に従って滴定し、滴定液の大略の消費量を知る。次に残りの試料溶液に消費予想量より僅かに少量の滴定液を加え、次に緩衝液、マスキング剤、指示薬の順に試薬を加えたのち、再び滴定を続け終点に至る。第2の試料について得た滴定値は正確な結果を与える。
妨害イオン
Zn, Ni, Co, Cu等はKCNを、AI, Fe等はトリエタノールアミンを添加するとその妨害を除去することができる。Sr, Baは一緒に滴定されるから、あらかじめ除去しておく必要がある。
注 意
NN溶液を添加したのち更に2~3分かきまぜること。NN粉末の場合、添加後すぐ滴定してよいが、溶液の場合は、しばらくかきまぜることが望ましい。
技術情報
NNを指示薬とする滴定の変色例
取扱条件
性状: | 本品は、赤紫色~青紫色液体である。 |
---|---|
吸光度: | 0.700 以上(580 nm) |
鋭敏度: | 試験適合 |
保存条件: 冷暗所保存 | |
1 | リスト規制:輸出令別表1輸出許可品目 |
---|---|
危険・有害 シンボルマーク |