2NA(EDTA・2Na)
キレート試薬
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製品コードN001 2NA(EDTA・2Na)
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CAS番号6381-92-6
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化学名Ethylenediamine-N,N,N',N'-tetraacetic acid, disodium salt, dihydrate
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分子式・分子量C10H14N2Na2O8・2H2O=372.24
容 量 | メーカー希望 小売価格 |
富士フイルム 和光純薬 |
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50 g | ¥3,700 | 343-01861 |
500 g | ¥9,000 | 345-01865 |
5 Kg | ¥57,200 | 349-01863 |
性質
EDTAの2ナトリウム塩で、水に溶け、エタノール及びジエチルエーテルには殆ど溶けない。キレート滴定をはじめ分析試薬としてもっとも広く用いられている。品質は JIS K 8107で規定された特級とほぼ同じ項目で試験しており、その純度は99.5%以上である。
EDTA滴定液は、ドータイト2NA を脱塩純水に溶解してつくることができる。ドータイト2NA を80℃で5時間以上加熱乾燥すると Na2H2Y・2H2O(M.W.372.24)の組成となる(105℃で長時間加熱すると結晶水を失う)ので、これを正確に秤量して溶解するとそのまま標準溶液にすることができる。しかし、精密な実験では、一次標準金属溶液を用い、EDTA滴定液の力価を定める。
よくある質問
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Q
CyDTAはEDTAとどのように違うのですか?
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A
EDTAとCyDTAでは、金属に対するキレート安定度定数が異なりますので、対象とする金属のキレート安定度定数を確認して選んでください。
【EDTA】
一番汎用されているキレート剤
他のキレート剤に比べ安価
ほとんどの金属に対するキレート安定度定数のデータがある。【CyDTA】
一部の金属を除いて、EDTAよりもキレート安定度定数が高い。
EDTAよりも脂溶性が大きい。
EDTAよりも反応速度が遅い。
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Q
EDTAのNa塩には[4H],[2NA],[3NA],[4NA]がありますが、性能に違いはあるのでしょうか?
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A
pH調整をせずにそのまま使用しますと、性能(キレート力)に違いがあります。
使用時のpHを同じにすれば、EDTAとしての性能は同じになります。それはpHが測定対象となる金属に影響するためです。
それぞれは、化合物の中の'Na(ナトリウム)'の数が異なるため、「水への溶解度」「水に溶かした時のpH」がそれぞれ異なります。
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Q
2NA(EDTA・2Na)は水にどの程度溶解しますか? 他のEDTA類はどうでしょうか?
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A
2NA(EDTA・2Na)の水への溶解度は下記の通りです。
2NA塩 11.1 g/100 mL(21℃) 27 g/100 mL(98℃)その他の塩は下記の通りです。
・遊離酸(4H) 0.032 g/100 mL(25℃) 0.94 g/100 mL(100℃)
・3NA塩 46.5 g/100 mL(22℃) 46.5 g/100 mL(80℃)
・4NA塩 60 g/100 mL (22℃) 61 g/100 mL(80℃)*これらの数値は文献からの参考値となります。
武井信典,分析化学,22,137(1973).
Y.Yoshihiro, I,Iguchi, M.Kojima, K.Mizumachi, Bull.Chem.Soc.Jpn.,31,892(1958).
取扱条件
性状: | 白色粉末 |
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純度(滴定): | 99.5% 以上 |
水溶状: | 試験適合 |
pH(25℃): | 4.2~4.8 |
塩化物(Cl): | 0.004% 以下 |
硫酸塩(SO4): | 0.02% 以下 |
銅(Cu): | 0.0005% 以下 |
鉛(Pb): | 0.0005% 以下 |
鉄(Fe): | 0.0005% 以下 |
IRスペクトル: | 試験適合 |