08 ラベル化剤

Biotin Labeling Kit - NH2 (for 1mg)

Biotin Labeling Kit - NH<sub>2</sub> (for 1mg)

タンパク質標識キット

  • 大容量のサンプルをラベル化したい
  • 感度をあげたい
  • 蛍光色素でうまくいかなかった
  • 製品コード
    LK55  Biotin Labeling Kit - NH2 (for 1mg)
容 量 メーカー希望
小売価格
富士フイルム
和光純薬
1 sample ¥26,200 344-91141
サンプル量 1 mg
所要時間 2時間
標識部位 -NH2
検出方法 顕微鏡・FCM・ウエスタンブロット・プレートリーダー

・高分子化合物(MW>50,000)に標識できる。

・NH2-Reactive Biotinと混合するだけで標識体を形成する。

・Filtration Tubeを用いた分離操作により高い回収率で標識体が得られる。

キット内容
1 sample ・NH2-Reactive Biotin
・WS Buffer
・Reaction Buffer
・Filtration Tube
・15 ml Tube (for counterbalance)
1 tube
13 ml x 1
1.2 ml x 1
1 tube
1 tube

性質

Biotin Labeling Kit -NH2は、アミノ基を有するタンパク質、特に抗体へビオチンを標識するためのキットである。NH2-Reactive Biotinは、その構造内に活性エステル基を有しているため、アミノ基を有する分子と混合するだけで安定な共有結合を形成する。
 標識反応を阻害するような低分子(トリスやグリシンなど)や未反応のNH2-Reactive Biotinは、付属のFiltration Tubeを用いて容易に除去することができる。本キットには、DMSOを除く標識に必要なすべての試薬と作製したビオチン標識体を保存するための溶液が含まれる。

開発元 Dojindo Molecular Technologies, Inc

技術情報

特徴

1)1 mgのタンパク質を標識可能である。
2)高分子化合物(MW>50,000)に標識できる。
3)NH2-Reactive Biotinと混合するだけで標識体を形成する。
4)Filtration Tubeを用いた分離操作により高い回収率で標識体が得られる。

注意事項

市販の抗体などでゼラチンやアルブミン等を安定化剤として含む場合、それらの成分を除いてからご使用ください。試料中の共存物質の影響については「よくある質問:サンプル溶液中の共存物は反応に影響しますか?」に詳細を記載しておりますのでご参照ください。

冷蔵保存中もしくは室温に戻した際に、フィルトレーションチューブに水滴様の液粒が見られることがあります。これはメンブランの乾燥防止剤が液粒化したもので、製品の性能に問題はございません。

 

キット以外に必要なもの

・200 μl, 1 ml マイクロピペッター ・インキュベーター(37℃) ・DMSO
・遠心機(15 ml遠沈管用) ・2 ml容量以上のチューブ(標識体保存用)
 

反応原理

操作方法

a) 液量は3 ml以下でご使用ください。IgGのサンプル溶液が3 ml以上となる場合には、操作1と2を繰り返してIgG量が1 mgとなるように濃縮してください。濃縮操作において、ろ液が4 ml以上となった場合は、次の遠心操作を行う前にろ液を捨ててください。
b) Filtration Tubeの重さを量り、同じ重さとなるように15 ml Tubeに水を入れてください。この15 ml Tubeを遠心時のバランスとして使用してください。
c) スイングローターの場合、4,000 × g以下で遠心してください。溶液がメンブレン上に100 μl以上残っている場合には、さらに10分間遠心してください。遠心加速度が6,000 × g以下の場合、遠心時間を延長してください(例: 2,000 × gで50~60分間)。
d) NH2-Reactive Biotinはチューブの底に入っています。DMSOを加える際はチューブの底に入れ、軽くピペッティングして溶解させてください。また、NH2-Reactive BiotinはDMSO中の水分により加水分解しやすいので、DMSOに溶解後は直ちに操作6へ進んでください。
e) 標識体を回収する際はWS Bufferを使うことを推奨しますが、必要に応じて各種の溶液をご使用ください。

よくある質問

Q

サンプル溶液中の共存物は反応に影響しますか?

A

共存物の種類により影響することがあります。
溶液中にどのような物質が含まれるかを確認の上、状況に応じてラベル化に用いるサンプルの精製を行い、標識反応にご使用ください。

<高分子:分子量1万以上>
影響する可能性があります。
BSAやゼラチンなどアミノ基をもつ化合物が含まれると、抗体への標識効率が低下します。また、高分子のためFiltration Tubeでも除くことができません。また、アミノ基を持たない化合物でも、高分子の不純物が多いとフィルターの目詰まりの原因になり、標識・精製操作に支障がでる可能性もあります。反応に使用する前に別途精製を行ってください。
*本製品に限らず他のLabeling kit に関しても同様の注意が必要です。

取扱条件

取扱条件
保存条件: 冷蔵 , 取扱条件: 吸湿注意
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