10 酸化還元系発色試薬

p-HBC

<i>p</i>-HBC

コリンエステラーゼ活性測定用基質

  • 製品コード
    H324  p-HBC
  • CAS番号
    81947-42-4
  • 化学名
    p-Hydroxybenzoylcholine iodide
  • 分子式・分子量
    C12H18INO3=351.18
容 量 本体価格
1 g ¥6,800

性質

p-HBCはコリンエステラーゼ活性を測定するための基質である。p-HBCはコリンエステラーゼにより加水分解され、コリンとp-ヒドロキシ安息香酸を生成する(第一反応)。次いでp-ヒドロキシ安息香酸はNADPHの存在下、4-ヒドロキシ安息香酸水酸化酵素によりプロトカテキュ酸に変換される(第二反応)。このとき酸化されるNADPHの340 nmにおける吸光度の減少よりコリンエステラーゼ活性を測定する。第二反応の進行に伴って生ずるプロトカテキュ酸の蓄積は主反応の吸光度測定に正誤差を与えるので、プロトカテキュ酸酸素添加酵素を反応液に共存させて測定系から除去する。

p-HBCは、水に対する溶解性が良好な上、コリンエステラーゼの至適pHにおいても基質安定性がよいため、再現性よく測定できる。また、p-HBCを基質として使用したコリンエステラーゼ活性測定法は反応機序が明確で、検出系にNADPHを用いたUV法であるためモル吸光係数による計測が可能であり、ビリルビン、アスコルビン酸およびグルタチオンなどの還元物質の影響を受けることがない。

技術情報

溶解例

50 mg/100 mL (水)

参考文献

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1) 内藤正宏, 本永秀夫, 山崎喜三郎, 斉藤嘉禎, 杉山正巳, 芦原義弘, 笠原靖,"新合成基質p-ヒドロキシベンゾイルコリンを使用した血清pseudo-cholinesteraseの測定法", 第二回臨床化学夏期セミナープログラム集, 198279
2)日本臨床化学会、甲信越、中国支部酵素委員会, "酵素活性測定に関する日本臨床化学会勧告法 ヒト血清コリンエステラーゼ活性勧告法"(案), 臨床化学, 199625(Ⅰ), 15.

よくある質問

Q

p-HBCの使用方法を教えてください。

A

-測定例①-
【試薬調整】
・基質緩衝液
50mMバルビタール酸ナトリウム緩衝液(pH8.5)に 1.5mM p-HBC、0.3M NaCl、10mM 4-アミノアンチピリンを含む

・発色液
0.1Mホウ酸カリウム緩衝液(pH9.2)に5mMネオスチグミン、15mM過ヨウ素酸カリウム、2mM p-クロルベンゼンスルホン酸を含む

・標準液(200IU/l)
2mM p-ヒドロキシ安息香酸 水溶液

【測定方法】
基質緩衝液(1.0mL)に各段階の希釈された試料(血清) 0.05mL を加えてよく混合し、
37℃の恒温槽で10分間インキュベートする。
次いで、発色液(2mL)を加え発色させ、試薬ブランク(試料と同様に操作して作る)を
対照として試料溶液の吸光度を505nmで測定する。
既知濃度のp-ヒドロキシ安息香酸標準液を同様の操作で発色させ、
その吸光度を下記の比例計算によりCh-Eの活性値を求める。
<計算式>
Ch-E活性値 =(A試料-Aブランク)/(A標準液-Aブランク)x200
*Aは吸光度を表す。

○結果例
試料 吸光度 Ch-E活性値(IU/l)
1/5  0.088  39
2/5  0.190  84
3/5  0.274  122
4/5  0.373  165
5/5  0.459  204
標準液 0.451  200


-測定例②-
【試薬調整】
・基質緩衝液
50mMバルビタール酸ナトリウム緩衝液(pH8.5)に 1.5mM p-HBC、0.3M NaClを含む

・停止液
蒸留水に30 mM 4-アミノアンチピリンと15 mM ネオスチグミンを溶解する。

・発色液
0.1 Mホウ酸カリウム緩衝液(pH9.2)に15 mM過ヨウ素酸カリウム、2 mM p-クロルベンゼンスルホン酸を含む

・標準液(200 IU/L)
2 mM p-ヒドロキシ安息香酸 水溶液

【測定方法】
基質緩衝液(1.0 mL)に各段階の希釈された試料(血清) 0.05 mLを加えてよく混合し、
37℃の恒温槽で10分間インキュベートする。
次いで、停止液(0.5 mL)を入れる。その後、発色液(2 mL)を加え発色させ、試薬ブランク
試料と同様に操作して作る)を対照として試料溶液の吸光度を505 nmで測定する。
既知濃度のp-ヒドロキシ安息香酸標準液を同様の操作で発色させ、
その吸光度を下記の比例計算によりCh-Eの活性値を求める。

<計算式>
Ch-E活性値 =(A試料-Aブランク)/(A標準液-Aブランク)x200
*Aは吸光度を表す。

○結果例
試料 吸光度 Ch-E活性値(IU/L)
1/5  0.177  78
2/5  0.346  153
3/5  0.511  226
4/5  0.704  312
5/5  0.866  384
標準液 0.451  200

取扱条件

規格
性状: 本品は、白色結晶性粉末で、水、メタノール、ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシドに溶ける。
純度(HPLC): 97.0% 以上
水溶状: 試験適合
モル吸光係数: 15,700 以上(258 nm付近)
IRスペクトル: 試験適合
取扱条件
1.保存方法:冷蔵

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