MES

生化学用緩衝剤: pH 5.5 - 7.0
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          製品コードGB12 MES
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          CAS番号145224-94-8
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          化学名2-Morpholinoethanesulfonic acid, monohydrate
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          分子式・分子量C6H13NO4S・H2O=213.25
 
| 容 量 | メーカー希望 小売価格  | 
          富士フイルム 和光純薬  | 
        
|---|---|---|
| 25 g | ¥3,900 | 341-01622 | 
| 100 g | ¥8,800 | 349-01623 | 
| 250 g | ¥18,900 | 343-01621 | 
| 500 g | ¥35,000 | 345-01625 | 
| 1 kg | ¥63,100 | 343-01626 | 
【別名】
2-モルホリノエタンスルホン酸、2-(N-モルホリノ)エタンスルホン酸, 4-モルホリンエタンスルホン酸
性質
水には溶けるが、TES、HEPES に比較すれば溶解度は小さく、0.65 mol/l(0℃)で飽和する。有機溶媒には溶けない。pKa=6.15、pH5.5~7.0の緩衝液を作るのに適する。
 MESはグッド緩衝剤(Good's buffer:グットバッファー)の一つで、代表的な緩衝剤である。細胞培養、組織培養など生化学分野で広く使用されている。
技術情報
溶解例
10.66 g/50 ml(水)
よくある質問
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          Q
Good's Buffersの特長は何ですか?
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          A
-Good’s Buffer特長-
1)水に良く溶け、濃厚な緩衝液が作成できる
2)生体膜を透過しにくい
3)酸解離平衡が濃度、温度、イオン組成の影響を受けにくい
4)金属イオンとの錯形成能が小さい
5)化学的に安定で、再結晶による高純度精製が可能
6)可視、紫外部に吸収を持たないために、目的成分の検出が容易
最適pH範囲がそれぞれ異なりますので、目的のpHのものをご使用ください。

 
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          Q
MESの調製方法を教えてください。
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          A
<試薬>
①0.1 mol/l MES 溶液
MES 21.325 gを純水300~400 mlに完全に溶解した後、
純水で全容1000 mLとする。
②0.1 mol/l NaOH溶液
NaOH 4gを200~300 mlに溶解した後、
純水で全容1000 mlとする。
<pH調製>
①液25 mL に②液をそれぞれ加えると下記のpH(20℃)が得られる。

*希望の濃度やpHに調製する際はpHメーターを用いてください。
*緩衝液中にNaを入れたくない場合は、KOHなどをご使用下さい。*プロトコル集にも「Good's buffer調整法」としてpdfファイルがございます。
 
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          Q
試薬が容器内で固まっていますが、品質に影響はありますか?
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          A
品質に問題はございません。保存期間中に吸湿等の要因で固まる場合がありますので、金属製の薬さじ等を用いて固まりを崩してご使用ください。
なお、容器を振って固まりを崩すと、固まりで容器の内側が削られて、水に溶解した際に不溶物として混入する可能性がありますので、ご注意ください。 
取扱条件
| 性状: | 白色結晶性粉末 | 
|---|---|
| 純度(滴定): | 99.0% 以上 | 
| 水溶状: | 試験適合 0.020 以下(300 nm) | 
| 乾燥減量(110℃): | 6.0~9.0% | 
| 強熱残分(硫酸塩): | 0.10% 以下 | 
| 重金属(Pbとして): | 0.0005% 以下 | 
| 鉄(Fe): | 0.0005% 以下 | 
| IRスペクトル: | 試験適合 | 
              
            



          
        


