Bicine
生化学用緩衝剤: pH 7.7 - 9.1
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製品コードGB04 Bicine
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CAS番号150-25-4
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化学名N,N-Bis(2-hydroxyethyl)glycine
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分子式・分子量C6H13NO4=163.17
容 量 | メーカー希望 小売価格 |
富士フイルム 和光純薬 |
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25 g | ¥4,200 | 347-03282 |
100 g | ¥9,200 | 343-03284 |
【別名】
ビシン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)グリシン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)アミノ酢酸
性質
遊離酸も水には溶ける(1.1 mol/l, 0℃で飽和)。安定度定数はあまり大きくないが、アルカリ性溶液でFe3+をマスクする。アルカリ土類金属の相互分離用試薬として、このような低安定度のキレート試薬は面白い性質を示す。キレート剤としてはDHEGという名でも呼ばれている。
pKa=8.35、pH7.7~9.1の緩衝液を作るのに適する。
技術情報
溶解例
8.16 g/50 ml(水)
よくある質問
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Q
Good's Buffersの特長は?
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A
-Good’s Buffer特長-
1)水に良く溶け、濃厚な緩衝液が作成できる
2)生体膜を透過しにくい
3)酸解離平衡が濃度、温度、イオン組成の影響を受けにくい
4)金属イオンとの錯形成能が小さい
5)化学的に安定で、再結晶による高純度精製が可能
6)可視、紫外部に吸収を持たないために、目的成分の検出が容易
最適pH範囲がそれぞれ異なりますので、目的のpHのものをご使用ください。
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Q
Bicineの調製方法を教えてください。
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A
<試薬>
①0.1 mol/l Bicine 溶液
Bicine 16.317 gを純水300~400 mlに完全に溶解した後、
純水で全容1000 mlとする。②0.1 mol/l NaOH溶液
NaOH 4 gを純水200~300 mlに溶解した後、
純水で全容1000 mlとする。
<pH調製>
①液25 ml に②液をそれぞれ加えると下記のpH(20℃)が得られる。*希望の濃度やpHに調製する際はpHメーターを用いてください。
*緩衝液中にNaを入れたくない場合は、KOHなどをご使用下さい。*プロトコル集にも「Good's buffer調整法」としてpdfファイルがございます。
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Q
試薬が容器内で固まっていますが、品質に影響はありますか?
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A
品質に問題はございません。保存期間中に吸湿等の要因で固まる場合がありますので、金属製の薬さじ等を用いて固まりを崩してご使用ください。
なお、容器を振って固まりを崩すと、固まりで容器の内側が削られて、水に溶解した際に不溶物として混入する可能性がありますので、ご注意ください。
取扱条件
性状: | 本品は、白色結晶性粉末で水に溶ける。 |
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純度(滴定): | 99.0% 以上 |
水溶状: | 試験適合 0.025 以下(300 nm) |
乾燥減量(110℃): | 0.30% 以下 |
強熱残分(硫酸塩): | 0.10% 以下 |
重金属(Pbとして): | 0.0005% 以下 |
鉄(Fe): | 0.0005% 以下 |
IRスペクトル: | 試験適合 |