13 生化学用緩衝剤
14 キレート試薬

Bicine

Bicine

生化学用緩衝剤: pH 7.7 - 9.1

  • 製品コード
    GB04  Bicine
  • CAS番号
    150-25-4
  • 化学名
    N,N-Bis(2-hydroxyethyl)glycine
  • 分子式・分子量
    C6H13NO4=163.17
容 量 メーカー希望
小売価格
富士フイルム
和光純薬
25 g ¥4,200 347-03282
100 g ¥9,200 343-03284

【別名】
ビシン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)グリシン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)アミノ酢酸

性質

遊離酸も水には溶ける(1.1 mol/l, 0℃で飽和)。安定度定数はあまり大きくないが、アルカリ性溶液でFe3+をマスクする。アルカリ土類金属の相互分離用試薬として、このような低安定度のキレート試薬は面白い性質を示す。キレート剤としてはDHEGという名でも呼ばれている。
pKa=8.35、pH7.7~9.1の緩衝液を作るのに適する。

技術情報

溶解例

8.16 g/50 ml(水)

よくある質問

Q

Good's Buffersの特長は?

A

-Good’s Buffer特長-

1)水に良く溶け、濃厚な緩衝液が作成できる
2)生体膜を透過しにくい
3)酸解離平衡が濃度、温度、イオン組成の影響を受けにくい
4)金属イオンとの錯形成能が小さい
5)化学的に安定で、再結晶による高純度精製が可能
6)可視、紫外部に吸収を持たないために、目的成分の検出が容易


最適pH範囲がそれぞれ異なりますので、目的のpHのものをご使用ください。

Q

Bicineの調製方法を教えてください。

A

<試薬>
①0.1 mol/l Bicine 溶液
 Bicine 16.317 gを純水300~400 mlに完全に溶解した後、
 純水で全容1000 mlとする。

②0.1 mol/l NaOH溶液
 NaOH 4 gを純水200~300 mlに溶解した後、
 純水で全容1000 mlとする。


<pH調製>
①液25 ml に②液をそれぞれ加えると下記のpH(20℃)が得られる。

*希望の濃度やpHに調製する際はpHメーターを用いてください。
*緩衝液中にNaを入れたくない場合は、KOHなどをご使用下さい。

*プロトコル集にも「Good's buffer調整法」としてpdfファイルがございます。

 

Q

試薬が容器内で固まっていますが、品質に影響はありますか?

A

品質に問題はございません。保存期間中に吸湿等の要因で固まる場合がありますので、金属製の薬さじ等を用いて固まりを崩してご使用ください。
なお、容器を振って固まりを崩すと、固まりで容器の内側が削られて、水に溶解した際に不溶物として混入する可能性がありますので、ご注意ください。

取扱条件

規格
性状: 本品は、白色結晶性粉末で水に溶ける。
純度(滴定): 99.0% 以上
水溶状: 試験適合 0.025 以下(300 nm)
乾燥減量(110℃): 0.30% 以下
強熱残分(硫酸塩): 0.10% 以下
重金属(Pbとして): 0.0005% 以下
鉄(Fe): 0.0005% 以下
IRスペクトル: 試験適合
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