2,3-Diaminonaphthalene(for NO detection)

NO検出関連試薬
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製品コードD418 2,3-Diaminonaphthalene(for NO detection)
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CAS番号771-97-1
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化学名2,3-Diaminonaphthalene
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分子式・分子量C10H10N2=158.2
容 量 | 本体価格 | 富士フイルム 和光純薬 |
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10 mg | ¥6,000 | 341-07021 |
性質
NOの簡便な測定法としてGriess法がよく用いられているが、この2,3-DiaminonaphthaleneはこのGriess法を高感度化かつ簡便化できるものである。
2,3-Diaminonaphthaleneは酸性条件下でNO2- と反応しナフタレントリアゾールの蛍光性付加体を形成する。
2,3-DiaminonaphthaleneとNO2-の反応条件については詳細に検討されており、反応はpH2以下で最も速く、室温で5分と短時間であり、生成した付加体はpH10以上で最も効率よく蛍光を発する。検出限界はGriess法では数μmol/Lであるが2,3-Diaminonaphthaleneでは数十nmol/Lと50~100倍高感度である。
極大蛍光波長は410 nmであるが450 nmで測定した方がブランクが低く高感度に測定できる。
2,3-Diaminonaphthaleneは光に対して敏感な試薬で、著しく着色した市販品ではブランクが高く、この目的では使えない。再結晶や有機溶媒からの抽出が必要である。本2,3-Diaminonaphthaleneは蛍光ブランクが低いため問題なく使用できる。
技術情報
2,3-Diaminonaphthalene による検量線作成方法
2,3-Diaminonaphthalene 50 μgを0.62 mol/Lの塩酸1 mLに溶解する。この溶液10 μLに0~10 μmol/LのNaNO2 サンプル溶液100 μLを入れ、室温で10~15分インキュベートし、2.8 mol/L NaOH溶液5 μLを加える。この溶液を100 μLとり、純水で4 mLに希釈し、λex=365 nm, λem=450 nmにて蛍光測定を行う。
取扱条件
性状: | 本品は、白色~淡黄褐色粉末で、熱水、熱アルコール及び希塩酸等に溶ける。 |
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希塩酸溶状: | 試験適合 |
融点: | 185~200℃ |
NO測定適合性: | 試験適合 |
IRスペクトル: | 試験適合 |
1.保存方法:冷凍,遮光 |