07 膜タンパク質可溶化剤

n-Decyl-β-D-maltoside

<em>n</em>-Decyl-β-D-maltoside

膜タンパク質可溶化剤

  • 製品コード
    D382  n-Decyl-β-D-maltoside
  • CAS番号
    82494-09-5
  • 化学名
    N-Decyl-β-D-maltopyranoside
  • 分子式・分子量
    C22H42O11=482.57
容 量 本体価格 富士フイルム
和光純薬
1 g ¥13,400 349-08041
5 g ¥54,000 345-08043

性質

非イオン性界面活性剤:cmc=1.8 mmol/L
 近年、タンパク質の立体構造に関する研究が盛んに行われている。これはタンパク質のもつ生物学的機能の重要さの究明が、タンパク質自身の立体構造の面からも掌握されなければならないと考えられているためである。膜タンパク質は、タンパク質全体の約 30%を占めているが採取・結晶化が難しいため、その構造はほとんどわかっていない。タンパク質のX線結晶構造解析法には良質な結晶が必要である。膜タンパク質など非水溶性タンパク質の結晶化の方法の一つに低分子量の化学構造のはっきりした界面活性剤を添加することがある。
 吉川らはウシの心臓から取り出したCytochrome c oxidaseの結晶化を行ない、2.8 Åの解像度で解析を行なっている。

マニュアル

はじめての抗体標識プロトコル

死細胞数を測りたい(吸光測定)

Cytotoxicity LDH Assay Kit-WST を用いた細胞毒性試験の例を紹介

お役立ち情報

技術情報

溶解例

1 g/10 mL(水)

参考文献

参考文献を表示する


1) T. Tsukihara, H. Aoyama, E. Yamashita, T. Tomizaki, H. Yamaguchi, K. Shinzawa-Itoh, R. Nakashima, R. Yaono and S. Yoshikawa, "Structures of Metal Sites of Oxidized Bovine Heart Cytochrome c Oxidase at 2.8Å", Science, 1995, 269, 1069. 
2) S. Iwata, C. Ostermeier, B. Ludwig, H. Michel, "Structure at 2.8Å resolution of cytochrome c oxidase from Paracoccus denitrificans", Nature, 1995, 376, 660. 
3) 月原冨武, 伊藤-新沢恭子, 吉川信也, "ウシ心筋のシトクロム酸化酵素の金属中心の構造", 蛋白質・核酸・酵素, 1996, 41, 1352.
4)K. Mio, T. Ogura, S. Kiyonaka, Y. Mori and C. Sato, "Subunit dissociation of TRPC3 ion channel under high-salt condition", Journal of Electron Microscopy, 2007, 56(3), 111.
5)Y. Maruyama, T. Ogura, K. Mio, S. Kiyonaka, K. Kato, Y. Mori and C. Sato, "Three-dimensional Reconstruction Using Transmission Electron Microscopy Reveals a Swollen, Bell-shaped Structure of Transient Receptor otential Melastatin Type 2 Cation Channel", J. Biol. Chem., 2007, 282(51), 36961.
6)K. Takahashi, Y. Kimura, N. Kioka, M. Matsuo and K. Ueda, "Purification and ATPase Activity of Human ABCA1", J. Biol. Chem., 2006, 281(16), 10760.
7)J. F. Teiber, D. I. Draganov and B. N. La Du, "Purified human serum PON1 does not protect LDL against oxidation in the in vitro assays initiated with copper or AAPH", 2004, 45, 2260.

よくある質問

Q

cmc(臨界ミセル濃度)はタンパク質可溶化にどのように関係するのですか。

A

界面活性剤はcmc以上の濃度でないとミセルを形成しません。
 その濃度以上でないとタンパク質の可溶化も出来ません。
タンパク質を可溶化する場合、最終濃度がcmc以上となるように調製する必要があります。
 一方、タンパク質を可溶化した溶液からこの界面活性剤を除去するときにもcmcは重要となります。
透析を例として説明します。ミセルは界面活性剤の集合体ですが、ミセルを形成することで
一つの大きな分子として振る舞います。
 ミセルを形成している場合、ミセルは透析膜を通過出来ません。
よって、cmcが比較的大きい分子ほど、モノマーの状態の比率が高くなる傾向がありますので、
透析により簡単に除去できます。
 cmc以下に希釈すれば透析はさらに容易になるため、cmcが高いほど低い希釈率で透析ができます。
下記に同仁販売製品一覧およびcmc値を示します。ご参照ください。
https://www.dojindo.co.jp/download/det/det1.pdf

取扱条件

規格
性状: 本品は、白色粉末で、水、アルコール等に溶ける。
純度(GC): 98.0% 以上
水溶状: 試験適合 0.150 以下(260 nm)
水分: 1.0% 以下
IRスペクトル: 試験適合
比旋光度(20℃): 46.0~53.0ocm2deg-1
取扱条件
1.保存方法:冷蔵, 2.吸湿注意

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