02 酸化ストレス関連試薬

DPPP

DPPP

ストレスマーカー検出試薬

  • 製品コード
    D350  DPPP
  • CAS番号
    110231-30-6
  • 化学名
    Diphenyl-1-pyrenylphosphine
  • 分子式・分子量
    C28H19P=386.42
容 量 本体価格 富士フイルム
和光純薬
10 mg ¥13,200 340-07471

性質

過酸化脂質(ヒドロペルオキシド)は脂質を構成する不飽和脂肪酸が自動酸化され酸化第一次生成物として生成する。それらは食品の品質低下の要因として、食品化学などの分野では古くから研究されている。生体内過酸化脂質の挙動が各種疾患や老化と関連づけられ非常に注目されており、生化学分野では微量過酸化脂質の正確で容易な定量法が望まれている。
 生体内過酸化脂質の定量に広く利用されているTBA法は非常に簡便かつ高感度であるが、マロンジアルデヒドに代表される酸化第二次生成物を検出・定量する物で、必ずしも脂質の酸化を正しく反映しないと指摘されている。また、イソルミノールなどを用いた化学発光検出によるHPLC分析法が報告され、ヒドロペルオキシドのピコモルレベルの選択的、高感度な分析が可能となったが、ラジカル捕捉剤の共存による発光強度の低下、ユビキノン等への応答、さらにポストラベル時の溶媒に制限があるなど種々の問題点もある。
 DPPPは、ヒドロペルオキシドに高い反応選択性を有する発蛍光分析試薬として、目黒らにより開発された。DPPPはそれ自体では蛍光性ではないが、温和な条件下(メタノール中、60℃、60分)、ヒドロペルオキシドと定量的に反応し強い蛍光性のDPPP oxide(1)(λex=352 nm、λem=380 nm)を与える。本法では0.1~7 nmolのヒドロペルオキシドを選択的に定量でき、公定法である過酸化物価(POV)法と非常に良く一致する。また、過酸化脂質のHPLC分離とDPPPによる検出を組み合わせたポストカラムシステムでの検出限界は1~2 pmolレベルで、化学発光検出法に匹敵する検出感度を持つ。

 

技術情報

溶解例

1 mg/mL(クロロホルム)

参考文献

参考文献を表示する

1) K. Akasaka, T. Suzuki, H. Ohrui and H. Meguro, "Study on Aromatic Phosphines for Novel Fluorometry of Hydroperoxides(II) - the Determination of Lipid Hydroperoxides with Diphenyl-1-Pyrenylphosphine -", Anal. Lett., 1987, 20, 797. 
2) K. Akasaka, H. Ohrui and H. Meguro, "An Aromatic Phosphine Reagent for the HPLC-fluorescence Determination of Hydroperoxides -Determination of Phosphatidylcholine Hydroperoxides in Human Plasma-", Anal. Lett., 1988, 21, 965.
3) K. Akasaka, I. Sasaki, H. Ohrui and H. Meguro, "A Simple Fluorometry of Hydroperoxides in Oils and Foods", Biosci. Biotech. Biochem., 1992, 56, 605. 
4) K. Akasaka, S. Ijichi, K. Watanabe, H. Ohrui and H. Meguro, "High-performance Liquid Chromatography and Post-Column Derivatization with Diphenyl-1-Pyrenylphosphine for Fluorimetric Determination of Triacylglycerol Hydroperoxides", J. Chromatogr., 1992, 596, 197. 
5) K. Akasaka, H. Ohrui and H. Meguro, "Simultaneous Determination of Hydroperoxides of Phosphatidylcholine, Cholesterol Esters and Triacylglycerols by Column-Switching High-Performance Liquid Chromatography with a Post-column Detection system", J. Chromatogr., 1993, 622, 153. 
6) K. Akasaka, H. Ohrui and H. Meguro, "Normal-phase High-performance Liquid Chromatograohy with a Fluorimetric Postcolumn Detection System for Lipid Hydroperoxides", J. Chromatogr., 1993, 628, 31. 
7) Y. Okamoto, A Watanabe, E. Niki, T. Yamashita and N. Noguchi, "A Novel Fluoresceint Probe Diphenyl-pyrenylphosphine to Follow Lipid Peroxidation in Cell Membranes", FEBS Lett., 2000, 474, 137.
8) 大類 洋, 赤坂和昭, 目黒煕, "ホスフィン試薬による過酸化脂質分析法の開発", DOJIN NEWS, 1994, 69, 12.
 

よくある質問

Q

DPPPを用いて,培養細胞の脂質過酸化を観察しようと思いますが, 溶解液,希釈率,反応時間,反応方法等を教えてください。

A

細胞膜の過酸化物の定量を行った報告です。

この論文での使用方法を下記に簡単にまとめます。
・DPPPをDMSOに5 mM濃度に溶解する。
・上記溶液を1x107 cells/mLの中に50 μM DPPPになるように添加する。
・37℃で10 minインキュベートする。
・その後、Hank's solutionで2回洗浄する。

この細胞にH2O2やMeLOOHを加えることによる蛍光増強をみています。
DPPPはDMSOに溶解し、細胞液中に添加するだけで細胞の中に取り込まれています。
詳細は参考文献をご覧下さい。

【参考文献】
・Y.Okimoto,et al.,FEBS Lett., 2000474,137-140.
こちらも参考としてください。
・M.Takahashi, et al.,Free Radical Biology and Medicine, 2001, 31(2),164-174.

取扱条件

規格
性状: 本品は、淡黄色粉末でクロロホルムに溶ける。
純度(HPLC): 97.0% 以上
IRスペクトル: 試験適合
クロロホルム溶状: 試験適合
取扱条件
1.保存方法:遮光, 2.窒素置換

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