07 膜タンパク質可溶化剤

deoxy-BIGCHAP

deoxy-BIGCHAP

膜タンパク質可溶化剤

  • 製品コード
    D045  deoxy-BIGCHAP
  • CAS番号
    86303-23-3
  • 化学名
    N,N-Bis(3-D-gluconamidopropyl)deoxycholamide
  • 分子式・分子量
    C42H75N3O15=862.06
容 量 メーカー希望
小売価格
富士フイルム
和光純薬
500 mg ¥16,900 346-05614

性質

非イオン性界面活性剤:cmc=1.4 mmol/L
deoxy-BIGCHAPは母核にデオキシコール酸を、側鎖にビスグルコンアミドプロピル基を有する非イオン性界面活性剤で、cmc値は1.4 mmol/Lであり必要に応じて透析により除くことができる。また紫外部の吸収が小さいため吸光度によるタンパク質定量が可能であるなどの特徴を持っている。応用としてニューロブラストーマ、グリオーマのハイブリッド細胞から、オピオイドレセプターの抽出を行った報告がある。また、アデニル酸シクラーゼやアセチルトランスフェラーゼに応用した例もある。

技術情報

溶解例

1 g/20 mL(水)

参考文献

参考文献を表示する

1) L. M. Hjelmeland, W. A. Klee and J. C. Osborne Jr., "A New Class of Nonionic Detergents with a Gluconamide Polar Group", Anal. Biochem.1983130, 485. 
2) A. Aigner, M. Jager, R. Pasternack, P. Weber, D. Wienke and S. Wolf, "Purification and Characterization of Cysteine-S-conjugate N-Acetyltransferase from Pig Kidney", Biochem. J.1996317, 213.
3)Y. Akutsu, T. Nakajima-Kambe, N. Nomura and T. Nakahara, "Purification and Properties of a Polyester Polyurethane-Degrading Enzyme from Comamonas acidovorans TB-35", Appl. Environ. Microbiol., 1998, 64, 62.

よくある質問

Q

cmc(臨界ミセル濃度)はタンパク質可溶化にどのように関係するのですか。

A

界面活性剤はcmc以上の濃度でないとミセルを形成しません。 

その濃度以上でないとタンパク質の可溶化も出来ません。
タンパク質を可溶化する場合、最終濃度がcmc以上となるように調製する必要があります。 

一方、タンパク質を可溶化した溶液からこの界面活性剤を除去するときにもcmcは重要となります。
透析を例として説明します。ミセルは界面活性剤の集合体ですが、ミセルを形成することで一つの大きな分子として振る舞います。

ミセルを形成している場合、ミセルは透析膜を通過出来ません。
よって、cmcが比較的大きい分子ほど、モノマーの状態の比率が高くなる傾向がありますので、透析により簡単に除去できます。
cmc以下に希釈すれば透析はさらに容易になるため、cmcが高いほど低い希釈率で透析ができます。

下記に同仁販売製品一覧およびcmc値を示します。ご参照ください。
http://www.dojindo.co.jp/download/det/det1.pdf

取扱条件

規格
性状: 本品は、白色粉末で水に溶ける。
純度(HPLC): 95.0% 以上
水溶状: 試験適合
吸光度: 0.100 以下(260 nm)
IRスペクトル: 試験適合
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