Sodium cholate (purified)
膜タンパク質可溶化剤
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製品コードC321 Sodium cholate (purified)
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CAS番号361-09-1
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化学名Cholic acid, sodium salt, monohydrate
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分子式・分子量C24H39NaO5・H2O=448.57
容 量 | メーカー希望 小売価格 |
富士フイルム 和光純薬 |
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5 g | ¥7,900 | 346-06471 |
25 g | ¥30,200 | 344-06472 |
性質
陰イオン性界面活性剤:cmc=14 mmol/L
コール酸ナトリウムはドデシル硫酸ナトリウム(SDS)同様、陰イオン性界面活性剤で、cmc値は14 mmol/Lである。本試薬はステロイド環上にも3つの水酸基を持ち、かつ末端にカルボキシル基を持っているため親水性部分が分子の一部分に限定されないという特徴を持つ。一般にコール酸系の界面活性剤は数分子が会合してミセルを形成し、ミセルサイズは小さく、透析等によって除去しやすい。
市販のものは着色していることが多いが、本品は精製をくり返すことにより、着色を除いたものである。そのまま水に溶かして、膜タンパク質の可溶化、精製に使うことができる。
使用方法は、プロトコルP-10「膜タンパク質等を可溶化したい」をご覧いただきたい。
参考文献
1)H. Furukawa, T. Hamada, M. K. Hayashi, T. Haga, Y. Muto, H. Hirota, S. Yokoyama, K. Nagasawa and M. Ishiguro, "Conformation of Ligands Bound to the Muscarinic Acetylcholine Receptor", Mol. Pharmacol., 2002, 62, 778.
2)I. M. Fearnley, J. Carroll, R. J. Shannon, M. J. Runswick, J. E. Walker and J. Hirst, "GRIM-19, a Cell Death Regulatory Gene Product, Is a Subunit of Bovine Mitochondrial NADH:Ubiquinone Oxidoreductase (Complex I)", J. Biol. Chem., 2001, 276, 38345.
よくある質問
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Q
cmc(臨界ミセル濃度)はタンパク質可溶化にどのように関係するのですか。
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A
界面活性剤はcmc以上の濃度でないとミセルを形成しません。
その濃度以上でないとタンパク質の可溶化も出来ません。
タンパク質を可溶化する場合、最終濃度がcmc以上となるように調製する必要があります。一方、タンパク質を可溶化した溶液からこの界面活性剤を除去するときにもcmcは重要となります。
透析を例として説明します。ミセルは界面活性剤の集合体ですが、ミセルを形成することで
一つの大きな分子として振る舞います。
ミセルを形成している場合、ミセルは透析膜を通過出来ません。
よって、cmcが比較的大きい分子ほど、モノマーの状態の比率が高くなる傾向がありますので、
透析により簡単に除去できます。
cmc以下に希釈すれば透析はさらに容易になるため、cmcが高いほど低い希釈率で透析ができます。下記に同仁販売製品一覧およびcmc値を示します。ご参照ください。
取扱条件
性状: | 本品は、白色粉末で、水に溶ける。 |
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純度(HPLC): | 98.0% 以上 |
水溶状: | 試験適合 0.052 以下 (280 nm) |
水分: | 3.5~5.0% |
IRスペクトル: | 試験適合 |
取扱条件: 吸湿注意 |