BAPTA
キレート試薬
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製品コードB019 BAPTA
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CAS番号85233-19-8(free acid)
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化学名O,O'-Bis(2-aminophenyl)ethyleneglycol-N,N,N',N'-tetraacetic acid, tetrapotassium salt, hydrate
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分子式・分子量C22H20K4N2O10(分子量は無水物として計算)=628.79
容 量 | メーカー希望 小売価格 |
富士フイルム 和光純薬 |
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100 mg | ¥5,500 | 341-05061 |
500 mg | ¥18,600 | 347-05063 |
性質
酸解離定数はpKa3=5.47, pKa4=6.36であり、金属イオンとの安定度定数はlogKCa=6.97, logKMg=1.77である。したがって、中性付近でのCa2+に対する選択的キレート剤である。
カルシウムを選択的につかまえるキレート剤として、古くからGEDTAが知られている。筋収縮の研究におけるカルシウムの重要性は、GEDTA によって初めて明らかにされた。生理的なpH条件(pH~7)で実験したい場合は、GEDTAの酸解離定数をさらに2~3桁下げて、プロトン付加の副反応をおさえる必要がある。
Tsienらは脂肪族アミンに代えて芳香族アミンを用いたキレート剤、BAPTAを合成し、この要求を実現した。下に GEDTAとBAPTAの各定数値の比較を示し、種々のCa2+錯体の条件定数とpHの関係を図に示した。BAPTAは中性付近でもプロトンの影響を受けにくいことがわかる。
マニュアル
技術情報
溶解例
1.8 g/50 mL(水)
取扱条件
性状: | 本品は、白色粉末又は結晶性粉末で水に溶ける。 |
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純度(滴定,乾燥物換算): | 95.0%以上 |
水溶状: | 試験適合 |
pH(25℃): | 8.0~9.5 |
水分: | 3.5~14.0%以上 |
強熱残分(硫酸塩): | 46.0~53.0%以上 |
IRスペクトル: | 試験適合 |