15 比色試薬/金属指示薬

Bathocuproinedisulfonic acid, disodium salt

Bathocuproinedisulfonic acid, disodium salt

比色試薬/金属指示薬

  • 製品コード
    B002  Bathocuproinedisulfonic acid, disodium salt
  • CAS番号
    98645-85-3
  • 化学名
    2,9-Dimethyl-4,7-diphenyl-1,10-phenanthrolinedisulfonic acid, disodium salt
  • 分子式・分子量
    C26H18N2Na2O6S2=564.54
容 量 本体価格 富士フイルム
和光純薬
100 mg ¥4,000 344-00171
1 g ¥20,000 340-00173

性質

Bathocuproinedisulfonic acid, disodium saltは銅(I)と選択的に橙黄色の錯体を形成することより、銅の比色試薬として使用される。
Bathocuproineをスルホン化して水溶性としたもので、水には易溶だが有機溶媒には溶けない。酸解離定数はpKa1=2.65,pKa2=5.80である。
水溶液中、pH4~10でCuと1:2の組成の橙黄色のキレートを形成する(λmax=485 nm,ε=1.2×104)。Bathocuproineと同様に、重金属イオン類が共存してもCuとしか選択的に錯形成しない。一方、抽出操作を必要としないため、操作が簡便で、日常分析に便利である。工業原料、生体試料など多くの物質中の微量銅の定量に適する。
Faizullahらはフローインジェクション分析法にBathocuproinedisulfonic acid, disodium saltを適用し、30 ppm程度の銅の迅速定量法を可能としている。澤田らは高感度分光光度測定システムを考案し、0~15 ppbレベルの銅の定量を行っている。それによれば、予備濃縮なしに ppbレベルの陸水中の銅を定量できる。

技術情報

溶解例

100 mg/10 mL(水)、38 mg/3 mL(水)→50 mL(30%酢酸ナトリウム溶液)

応用可能な金属

比色試薬として:Cu(特異的)

比色条件

Cu(483~522 nm, ε=1.2×104

応用例

(1)血液中の銅の定量法
1) 血清 2 mLを長さ約10 cmの試験管にとり1 mol/L塩酸2 mLを加え攪拌混和する(先端目盛メスピペットで勢いよく流出させれば攪拌しなくてもよい)。
2) 80~95℃の熱湯に2分間(1分30秒~5分位の間の適当な時間の選択)つける。高度溶血の場合以外は、冷却を待つことなくトリクロロ酢酸水溶液(20 g/100 mL)1 mLを加えて蛋白を凝固させる。ただ、加える途中充分攪拌して蛋白凝塊を小さくする。
3) 直ちに遠心分離(2000 rpm, 約10分間)し、上澄液2 mLを先端目盛メスピペットにとって試料とする。
4) 試料 2 mL にアスコルビン酸水溶液(0.16 g/100 mL)の10倍希釈液または塩酸ヒドロキシルアミン水溶液(4 g/100 mL)1 mL を加え攪拌混和する。
5) 次にBathocuproinedisulfonic acid, disodium salt水溶液(38 mg/100 mL)(銅として1,000 μg/100 mLを対象としているので試料中の銅の量に応じ適宜減量してよい)および酢酸ナトリウム溶液(30 g/100 mL)1 mL を加えると直ちに橙赤色に発色する。
6) 485 nmで比色する。ブランクとしては血清の代りに水を用いて同様の操作を行なう。

(2)生化学的研究
銅蛋白酵素であるTyrosinaseやHemocyanineなどの中に含まれる銅がCuの形で存在するということを立証するために、Cuの形でキレートを作るBathocuproinedisulfonic acid, disodium saltが用いられている。

参考文献

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1) K. Ueno, T. Imamura and K. L. Cheng, "Handbook of Organic Analitical Reagents 2nd Edition", CRC Press, 1992.
2) T. Ishii and S. Bannai, "The Synergistic Action of the Copper Chelator Bathocuproine Sulphonate and Cysteine in Enhancing Growth of L1210 Cells in Vitro", J. Cell. Physiology, 1985, 125, 151.
3) 菊地洋一、佐藤慶一、澤田清、鈴木俊雄, "高感度分光光度測定システムを用いる陸水試料中の微量銅イオンの定量", 分析化学, 1990, 39, 301

取扱条件

規格
性状: 本品は、白色~淡黄褐色粉末であり水に溶ける。
水溶状: 試験適合
酢酸ナトリウム水溶状溶状: 試験適合
吸光度: 0.740 以上(285 nm付近)
吸光度(銅錯体): 0.210 以上(480 nm付近)
水分: 7.5% 以下
強熱残分(硫酸塩): 30.0% 以下
IRスペクトル: 試験適合
取扱条件

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