15 比色試薬/金属指示薬

Azomethine H

Azomethine H

比色試薬/金属指示薬

  • 製品コード
    A015  Azomethine H
  • CAS番号
    5941-07-1
  • 化学名
    8-Hydroxy-1-(salicylideneamino)-3,6-naphthalenedisulfonic acid, sodium salt
  • 分子式・分子量
    C17H12NNaO8S2=445.4
容 量 本体価格 富士フイルム
和光純薬
5 g ¥5,200 348-03871
25 g ¥18,000 346-03872

性質

Azomethine Hはホウ酸と反応して赤色の錯体を形成することより、ホウ素の比色試薬として用いられる。黄橙色の粉末結晶で、吸湿して加水分解しやすいが、デシケーター中に保存すれば長期間安定である。
 微量ホウ素の測定試薬としては、従来よりクルクミン、カルミニン酸なども知られていたが、これらの試薬は濃硫酸中での発色や、試薬添加後の蒸発乾固が必要など操作が煩雑である。これに対して、Azomethine Hは水溶液中でホウ素と反応させて、吸光度を測定するだけで定量が可能である。操作が簡便で比較的妨害イオンも少ない試薬である。なお、銅、鉄、アルミニウムなどの金属イオンは妨害するものの、EDTAをマスキング剤として併用することで妨害を避けられる。それにより、金属イオンを多く含む植物中のホウ素を定量した報告もある。また、これらの利点より、オートアナライザーへの応用もなされている。
 その他、実用分析への応用がいくつか報告されている。ガラス中のホウ素の定量では、ガラス試料を白金るつぼでアルカリ溶融後、多量のケイ酸は遠心分離で除き、上澄みのホウ素を測定する。μgレベルのホウ素が高感度に定量できる(ε=1.01×104,λmax=415 nm)
 鉄鋼中ホウ素の定量では、鉄鋼試料中からホウ酸メチルとして蒸留分離して、4% 水酸化ナトリウム溶液中にトラップし、Azomethine Hで発色させている。

試薬溶液調製法
Azomethine H 9 gにアスコルビン酸2 gを加え、水で700 mLに加温溶解(70℃以下)し、水で全量1 Lとする。410 nmの吸光度を測定することにより、1~6 μg/mLのホウ素を定量できる。

技術情報

溶解例

0.9 g/アスコルビン酸2 g+30 mL(水)→(加熱溶解後、水冷)→100 mL

参考文献

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1) R. Capelle, "Microdosage Colorimetrique Du Bore En Milieu Aqueux, Au Moyen De Reactifs a Groupement Azoique Ou Imine Derives Des Acides H Et K", Anal. Chim. Acta, 1961, 24, 555.
2) T. M. Shanina, N. E. Gelman and V. S. Mikhailovskaya, "Quantitative Analysis of Heteroorganic Compounds. Spectrophotometric Microdetermination of Boron", Z. Anal. Khim., 1967, 22, 782.
3) W. D. Basson, R. G. Bohmer and D. A. Stanton, "An Automated Procedure for the Determination of Boron in Plant Tissue", Analyst, 1969, 94, 1135.
4) 越野正義, 白石一郎, "アゾメチンH試薬による肥料中のホウ素の定量法", 農技研肥料化学科資料, 1977, 204, 1.
5) R. A. Edwards, "Automatic Determination of Boron(0.10-10.0 mg/l)in Raw and Waste Waters", Analyst, 1980, 105, 139.
6) 竹内正邦, 武山主郎, "1-(サリチリデンアミノ)-8-ヒドロキシナフタリン-3,6-ジスルホン酸による鋼並びにホウ素含有合金中のホウ素の吸光光度定量", 分析化学, 1983, 32, T66.
7) 細谷稔, 竹内正邦, "ホウ酸メチル蒸留-1-(サリチリデンアミノ)-8-ヒドロキシナフタリン-3,6-ジスルホン酸による鋼中微量ホウ素の吸光光度定量", 分析化学, 1986, 35, 854.
8) 小澤敏夫, "1-(サリチリデンアミノ)-8-ヒドロキシナフタリン-3,6-ジスルホン酸を用いるガラス中の微量ホウ素の吸光光度定量", 分析化学, 1986, 35, 709.
9) 井上嘉則, 伊達由紀子, "ポストカラム誘導体化イオン排除クロマトグラフィーによるホウ素の定量", 分析化学, 1994, 43, 365.

取扱条件

規格
性状: 本品は、黄橙色~黄褐色粉末又は結晶性粉末で、熱水に溶ける。
アスコルビン酸水溶液溶状: 試験適合
吸光度: 0.900以上(413 nm付近)
ナトリウム(Na): 4.0~6.0 %
IRスペクトル: 試験適合
取扱条件

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